USボーディングスクール情報-Hun School & Mercersburg
Hun School of Princeton
アメリカの距離感覚でいえば、Hun Schoolはプリンストン大学の目と鼻の先にあります。4学年で総生徒数595人のうち、寮生は30%、留学生比率は13%、学校の広さは45エーカー(縦横約400mほど)とボーディングスクールの中では小さいですが、運動、活動面での狭さは感じられません。
大学を中心とした一つの街がプリンストンですが、Hun Schoolに通う生徒の親はプリンストン大学に関連する仕事に従事している方も多いと思います。通いの生徒が多いこともあり、服装はカジュアル、寮生活もニューイングランドのボーディングスクールと比べると生徒の自由時間は多いように思われます。
ESLはしっかり運営されています。この部門の担当責任者サマーズさんは、この学校に20年以上在籍しています。入学時のTOEFLは50点以上、ESL終了時は80点とはっきりした英語力の基準が示され、この目標が達成できるような指導が行われています。
日本からの願書は中国、韓国と比較するとかなり低いという現実はこの学校にも当てはまります。したがって、必ずしもTOEFL50点以上でないと合格できないことはないでしょう。私の入学難易度ランキングでは、Hun Schoolは3.5です。
Mercersburg Academy
ワシントンDCから車で2時間ほどの北西に位置しているのがMercersburg Academy(ペンシルバニア州)です。4学年で総生徒数430人、寮生が85%、APコース41、300エーカー(縦横約1100m)、ESLなしのこの学校に日本からの生徒が4名在籍しています。私の入学難易度ランキングでは4の学校ですが、この学校のユニークなところは、日本人の志願者に関しては、TOEFLの点数が低くても(場合によっては50点以下であっても)、学習能力が高いことが認められれば、合格できる可能性が高いということです。
広大な学校敷地、アート系、体育系のほぼ完璧ともいえる施設、学習カリキュラムの充実、1893年創立という歴史、などを考えると、TOEFL80点以上というのが合格基準として当然と思われます。しかし、難易度ランキング4以上の学校にあって、Mercersburgの日本人志願者に対する英語力の驚異的に低いハードルは、これからボーディングスクール入学を考える人達にとり、大きなチャンスとなるでしょう。