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子どもたちの再生 - 均質への抵抗2

前日のブログに続きます。
私の知る限りバブル経済が崩壊しても、中等教育の世界は
淡々と難関大学入学を目指して教育方法を先鋭化している
のではないかと思います。
考える力、主体性、行動力、実践力、実用英語力、
コミュニケーション能力、問題解決力、未来を読む力、
判断力、決断力、リーダーシップ、社会性、社交性などなど、
社会で活躍する力を養い、それに対応するのは大学で
「とにかくそこに入る力が絶対必要じゃないか」
という大義名分のもと、幼稚園からトレーニング開始などは
あたりまえでといえるのが今の教育の実際ではないかと
私は考えています。
平等、公平、調和、協調など、私たちが古くから培ってきた
文化的精神をバックボーンとしているから、
点の取り合いという競争をなるべくやんわりと、
精神論、根性論に転換し、ひたすら自助努力による
暗記の繰り返しに耐えうる人間が出来上がっている状況で、
大学に入学してから、実践社会人となるための方法論や
精神論などを叩き込まれても、それまでに刷り込まれた
習慣や考え方、すなわち知識至上主義、正解に至る最短距離解法などは、
子どもたちの人格形成にまで影響していると思います。
今の若者が車やバイクへの興味を持たず、海外に出たがらない
という傾向があると世の中では言われますが、私の青春時代に比較して、
遊びが多様化しているなかで、若者の行動パターンも多様化するのは、
自然ではないでしょうか。
「近頃の若者は・・・」という発想は、人の歴史が始まって以来、
延々と続いているようですが、私は
「近頃の若者はたいへんである」と思います。
少なくとも、大人たちは若者を批判している余裕はないと思います。
グローバルといわれる社会に生きる若い世代は、大人たちから
強制されても均質や統一された価値観に自然に反発するように
できているのではないかと私は思うのです。
知識至上主義に対する反発、それを信奉している人々に対する
敬意のなさは、ダメな生徒とイコールでは決してありません。
子どもたちは反発していても、絶えず不安であり、人生の正解を
探し続けているのではないかと思います。
本当のところは、彼らは頼りなる大人を求めているのではないでしょうか。
私は本来、悩める子どもたちを救うことが「教育」の本来の姿であると
思います。
私はこの仕事をしていてそのように感じます。段階を踏まない合理性、
気づかいのない物言い、ふてくされたような態度、言行不一致など、
親や先生が一般的に考える子どもたちへの不満や不安は、同時に
子どもたちにとっても不満や不安なのです。
社会というケージ(籠)がどんどん拡大するなかで、企業などは
いち早くグローバル化に対応せざるを得なく、それに耐えうる人材育成が
急務ななかで、中等教育社会は子どもという「個」の人としての完成に
力をそそぐことが本来の使命ですが、現実は人格の完成ではなくて、
「大学入学実績」です。
その構図を理解して、納得してチャレンジできる子どもは幸いですが、
それに不満な子どもは物理的にも精神的にもとても大きな重荷を
背負いながら10代を生きてゆかなければならないのではないでしょうか。
つづく

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