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ニュージーランド留学-卒業のための要件 1

英語圏のいずれの国に留学しても、卒業を獲得するまで、本人およびご家族は一抹の不安を抱えるものです。卒業に必要な学習科目はいずれも英語で行われるわけですから、言葉のハンディは大きく卒業までの期間に影響します。その中でも、イギリス系の教育システムを採用しているニュージーランドでは、最終学年終了時に卒業証明書(ディプロマ)を終了生に授与する習慣がありません。日本の高校1年生に相当するYear11(Level1とも呼ばれています)から3年生のYear13(Level3)の間の勉強は数学(Numeral)と国語(Literacy)に関する到達基準が単位として毎年80単位、課せられますが、日本のように高校時代に必須科目がしっかり決められていて、それをこなさなければ、落第を含め卒業できないというシステムではありません。
NCEA(6月9日、10日ブログ参照)について以前説明しましたが、日本の単位とニュージーランドの単位はその内容が全く異なります。日本の場合は特定の科目を終了すれば、自動的に単位が取得できます。しかし、ニュージーランドではそれぞれの科目の学習の内容そのものについて単位がつきます。
日本からの留学生は一般的に8割くらいが日本の大学に進学をします。残りの2割程度がニュージーランドの高等教育機関(大学、専門学校)に進みます。日本の大学を受験する日本人留学生は、卒業証明書、成績証明書が提出書類として必要になりますから、卒業証明書については、生徒が直接学校にお願いして作成してもらわなければなりません。日本からの留学生を受け入れているニュージーランドの中学高校では、過去の経験から日本向け「卒業証書」の要領を理解しているので、証明書作成に問題はないでしょう。
ニュージーランドの大学・専門学校に留学生が進学する場合は、入学に関する必要条件が明確です。NCEAレベル1から3までを最低240単位以上獲得しているか、それが達成できていない場合は、TOEFL、IELTSで大学が要求する点数を達成しているかで合否が判定されます。
日本の大学の場合、NCEAレベル1から3で最低240単位の取得を条件とする大学もあれば、卒業証明書と成績証明書があれば、NCEAの単位が240に達していなくても出願を受理する大学もあります。
英語力と学力があり、1年間でレベル3の科目、80単位を取得すれば、ニュージーランドの高校は修了証書を書いてくれますが、英語力、ないしは数学力などが低く、レベル3を満たせなければ、ディプロマの獲得は難しいというのが、現地学校スタッフの見解です。
履修する科目の学習難易度にもよりますが、高校3年間の留学をニュージーランドで考える場合、1年間を英語力の充実に充てると考えるのが無難であると思います。

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