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#2 ボーディングスクール留学 - 夏休みのやるべきこと

中学、高校生のボーディングスクールへの留学初年度を想定して夏休みにやるべきことを考えてみます。
ボーディングスクールの留学生アドバイザーは、日本の学校であれば担任の先生です。留学生が初年度を終えて、夏休みの過ごし方をアドバイザーに質問したとしましょう。おそらく、そこでTOEFL学習を強調するアドバイザーはいないと思います。彼らは、積極的にボーディングスクールのサマースクールを勧めることでしょう。なぜならば、アドバイザーはアメリカの教育世界での経験を積んだ人ですから、留学生の現実については、それほど詳しくないからです。では、留学生の現実とは、何でしょうか。
留学初年度を無事に終えた生徒の現実とは、安堵感、開放感、自信などが組み合わさった新たな自分の発見です。留学生活で「なぜ」という質問をたくさん受けて、それに答えてきました。また、自己表現も留学で学んでいます。学業面よりも社会的な成長が見られ親としても我が子の成長に留学の効用を感じるでしょう。
冷静に考えなければならないのは、社会的な成長だけでは、次の段階に進むときに不十分であるという現実です。英語が話せるようになるということと、学業的進歩は残念ながら同調しないことが多いのです。
留学して英語で考え、英語で表現することの素晴らしさを学習したのですから、出来ることであれば、次の段階への準備も親子で協調しなから進んで行きたいものです。
留学後に迎える夏休みは、日本の学校でTOEFL、SAT対策をすることを検討してみてください。その理由として、第一に自分の英語力で欠けているところを補うことにあります。話す、聞くは留学生活が始まれば、否応なしに鍛えられます。ボーディングスクールでは、授業で静かにしていることは考えられません。オーラルな英語に対して、文章を読み、自分の意見を文字で表すという地道な訓練は、夏休みという自由時間であるがゆえに、時間をかけて取り組むことができます。
第二の理由として、日本の文化や社会と接することの重要性があります。英語は、留学生にとってあくまでも第二言語です。第一言語としての日本語を完全に失くすことは不自然です。日本にある学校で学ぶことで、授業だけでなく、それ以外のところで、日本の文化に触れることは自分のアイデンティティを明確する意味でも重要に思います。
つづく

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