留学コンシェルジュ

#2 ボーディングスクール入試-コンサルタントの役割

ボーディングスクール入試でそのパイロット役を務めるコンサルタントの組織にアメリカのIECAがあります。会員の数は300名あまりで日本には4名の会員がいます。昨日も述べましたが、会員のほとんどは、もとボーディングスクールの管理者、アドミッションスタッフです。自らのボーディングスクールでの経験を基にして、これから受験をしようとしている本人とその家族に適切な情報提供、アドバイスをします。
アメリカ人志願者に対するコンサルティングでは、アメリカ文化の共有者としてのパイロット役になるわけですから、受験文化や学校選択の基準については
おおよそ根源的、基礎的な説明はいらないと思います。ところが、日本人留学生の場合、中学、高校受験の日本的概念をボーディングスクールに当てはめるととんでもない間違えが起こります。
たとえば、出願です。日本では、学校によって定められた期間内にすべての書類を提出し、受験料を支払わないと受験そのものが成り立ちませんが、ボーディングスクールでは、特定の期間はなく、締切日が設定されているだけです。従って、出願期間は新学期スタートから数えれば5か月間ということになります。
学校側が設定する試験はなく、留学生に関して必要な試験はTOEFL、SSATですが、それも必要としないボーディングスクールも多くあります。
ボーディングスクールのウェブやポータルサイトしてのTABS、Boarding School Reviewはあくまでもアメリカ人を対象として作られているために留学生、特に日本人を対象とした教育文化の違いの解説はありません。
ボーディングスクールへの日本人志願者のコンサルタントで重要なことは、日本の学校とボーディングスクールの教育文化の違いを明らかにすることではないかと思います。
そのためにとても有効なのが学校を訪問することです。
数校の学校を実際に見てみることで、そこで学ぶ生徒、先生、スタッフなどの様子もわかり、親が最も気になる安全性についてもその実際が解ります。また、留学に際しての基本的な不安や心配事についても直接、現場の人たちに尋ねることができます。
ボーディングスクールの受験は、訪問から始まるといってもいいと思います。

関連記事

関連キーワード

留学コンシェルジュ

TOP

株式会社KITE小学生・中学生・高校生専門の海外留学サポート イーコンシェルジュ / 運営(株)KITE〒102-0082 東京都千代田区一番町6 相模屋本社ビル7FTEL 070-8381-6486