留学コンシェルジュ

成績不振の時

成績不振に生徒が悩んでいる時、私は何ができるだろうかと考えます。
叱咤激励を私はしたくありません。
すなわち、何十回となく、現場では先生が、カウンセラーが、教務部長が、
時には校長までもが、論理的に生徒に学習の重要性を説きます。
生徒には「わかっている」ことでも、
学校というところにいる人たちは黙ってはいられません。
先生の宿命でしょう。
テストの点数以外で点数を稼ぐため、生徒たちは考えます。
授業ではなるべく手をあげる。
先生に質問を頻繁にする。
宿題、課題はなるべく完全にこなす。
暗記をするだけであれば、目標設定も、進行状況もそれほど大変ではありません。
しかし、留学で最も困難なのは、「何を勉強するのか」という課題を
自分で解決することなのだと思います。
あるボーディングスクール卒業生の述懐によると、
チューターを5人もつけたのにもかかわらず、
進級できなかった生徒がいたそうです。
自分のやる気を喚起することがどれほど大変なことか、
その生徒は自分の周辺で起きた事実をまっすぐに見て、
しみじみと語り、そのために自分が成長できたことに感謝をしています。
それを見守る親も幾度、眠れぬ夜を過ごすことでしょう。
自分の生きる価値観と子どものそれを比較して、「優先順位の違い」に
苛立ちながらも、子どもに代わって勉強することができないという
事実にさらに迷いを生じることもあると思います。
「私ができることは」と自問自答します。
そして、子どもと学校と親の関係を円滑にすること、
親のおもいを学校に伝えること、
生徒を人として信じ、学校の「意思」を正直に彼らに伝えることなのだと
私は思っています。
私は今までの経験を思い起こし、親子とは、教育とは、そして
人とはと考えてみます。
親も子と共に成長する、親を見れば子はおおよその輪郭が見えてくる、
子どもは親を見て育つ(精神的成長)、基本が間違っていなければ結果はでる、
人生は良いことも悪いことも長くは続かないなど、
私はこの仕事を通じて学びました。
学ぶことは果てしなく、生涯続くと信じています。
学ぶことが必要で、それが楽しいということを子どもたちにどうにか、
「伝えられないだろうか」と思います。
ある生徒が「斉藤さん、地球の原油はあと100年で確実になくなるんですよね」と
言いました。
「なくなるとき、私の世代はもういない。君たちがそれを担う世代になるね。
だから、グローバルとは何か、今のうちに行動してほしい」
と私は言います。
グローバルとは国境をこえて地球人としてものを見ること、
考えることであると思います。
このおもいを悩める子どもたちに伝えられたら、
「何をどうするの」という彼らの疑問に少しは答えられないだろうかと
考えています。
子どもたちの生きる力を信じ、彼ら自らが小さな組織である「学校」で
連帯して、一人の限界を認識して、
克己してほしい。そのための応援を私は続けて行きたいと思います。

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