日曜コラム-アートと自然
風のない穏やかな日が続きます。
日の出や日没時、くれないの太陽と澄んだ空の色の調和に
「きれいだな」と感じる瞬間があります。
美しいと感じたものごとを、キャンバスに写し取る、
メロディに置き換えて、キーノートに残す、
などできたら、日々の生活が「豊かなものになるだろうなあ」と想像します。
「今年はアートに恵まれた年だったね」と家内が言いました。
お客様のご縁で東京国立近代美術館での展覧会に
家内が通うようになりました。
家内はご近所の親しい人たちを誘い麻生三郎展を見て、
そののち、忘年会をしたそうです。
先日もこれから東京で開かれるモネの展覧会の解説書とチケットを
お客様からいただいたので、さっそく家内に見せたところ歓喜して、
「モネの絵は奇麗ね、この人はこころがきれいだな」などと
独自のアート観を展開していました。
麻生三郎という人の絵は、年が経つにつれて、抽象的になります。
若いころから彼の精神は相当な変遷があったのだと思います。
家内は年代順に並べられた作品を見て、
彼のこころの変化を感じたようです。
今まで、アートというテーマで話したことがなかったわが家族ですが、
このような機会をいただけたこと、
出不精だった家内が、あらたな楽しみを見つけたことなど、
私は嬉しく思っています。
10代の子どもたちを通じて、その保護者の皆さんとも仲良くさせていただき、
いろいろなイベントなどに接する機会が増えて「ありがたいなあ」と思います。
昨日の英語の勉強で、高校生の教科書にアフリカで活躍する
自然保護活動家が取り上げられていましたが、
彼女は「自然のものはすべてつながっている」と述べていました。
そのつながりをなるべく素直に自然に考えてゆきたい、無理せず、
自分の思うとことを鮮明にして、それを追いかけてゆきたい、
そのように思っています。