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ボーディングスクールへの留学-入学学年について(オセアニア編)

英語圏への中学、高校留学を考える場合、何年で卒業できるかということは
英語力と関係して大変重要な問題です。
通常、入学学年は本人の英語力によって決定されます。
ニュージーランド、オーストラリアにおいては、年齢にみあった学年が
与えられますが、学習する内容は同年齢の現地の生徒たちと同様にはできません。
それは留学生の能力不足ではなく、英語力の不足によるものです。
では、オセアニアの場合、校高2年でどれくらいの英語力が必要かというと
英語の小説を6編読み、それぞれについて2000字程度の感想文が書けることが、
英語力の目安になるといえると思います。
TOEFLやIELTSで何点以上というのではなく、
それができるかできないか、また、やる気があるかないかを
問う彼らの考え方がいかにも南半球の英語圏の文化を
表していると私は思います。
意欲のある留学であるならば、日本語訳のある小説を選び、
日本語でストーリーや大きな出来事を理解したうえで、
原文での小説にチャレンジして、英語での作文作成に取りかかるでしょう。
そのような本人の努力を積極的に認めてくれるのが、
オセアニアであると思います。
イギリスの流れをくむオセアニアでは、卒業証書という概念がありません。
高校というのは、大学で専門化する学習の準備を
するところと彼らは考えますから、
高校時代は自分で科目を選択して選ぶわけです。
理科系、文科系というわけ方とは違って、一つ一つのクラスを
選んでゆくという方法です。
「高校1年生で日本から留学する生徒の科目はどうなるのですか」
という質問への解答は、初年度は留学生の英語力不足のために、
通常は、留学生担当の先生が勧める科目を勉強するということになります。
その内容は、国語としての英語をESOL(留学生のための英語クラス)に変えて、
数学(英語力がなくても答えが出せる)、芸術、
技術(コンピュータ、デザインなど)、体育、そのほか英語力が
問われない科目を選ぶわけです。
初年度をこのように英語力を確実につけることに集中し、
あとの2年間で英語単位の取得をめざします。
3年間で英語力の不足が指摘され、ニュージーランドであればNCEAの
取得単位の基準を満たすことができなかった場合、それぞれの学校は、
卒業証書は発行してくれますので、「卒業」は達成されます。
しかし、日本の大学の中には「ニュージーランドの大学を受験する資格」
を有するということを受験資格に求めるところもあります。
そのような学校は受験できないことになります。
つづく

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