日曜コラム-季節の変化
先週、アメリカ出張をしている1週間の間に元気に成長を
続けていたゴーヤが枯れ始めました。
出張のなか日あたりに、日本のオフィスの近藤さんから
「日本は急に寒くなりました、覚悟してご帰国ください」とのメッセージを
いただき、「なーに、大したことはあるまい」と空港から家まで外に出る時間が
数分であることに楽観した私でしたが、
寒さの直撃を受けたのは我が家のゴーヤでした。
伸び盛っていた先端がしおれ、葉ががっくり下向きにしわしわになり、
つるが静脈のように葉と葉の間からかいま見えるようになりました。
「秋になったのだなぁ」と実感しました。
それから数日後、ゴーヤはすべて片付けられて、最後のゴーヤチャンプルが
大皿で食卓に出され、次の日、ゴーヤとツナのマヨネーズあえで、
今年のゴーヤシリーズは終結しました。
家内はゴーヤの片づけが「大変な労働だった」と語り、
私は「たいへんご苦労さん」と言いました。
来年のゴーヤの片付け時期に、私の出張が入らないといいと思いました。
急な秋は朝の公園に集まる人々にも影響を与えました。
91歳のおじいさんご夫妻にとっても朝の公園への散歩が寒すぎるため
来年の春までしばしのお別れです。
桜が咲く前に彼らに公園で会えることを期待しています。
他の60代、70代の皆さんは防寒服に身を固めて、
そろそろ吐く息が白くなり始めたころに備えながら、
みなさん元気に朝の体操やストレッチを公園で行なっています。
「冬来たりなば春とうからじ」と詩人シェリーは言いましたが、
日本は夏から急に冬になったような感じですね。
冬になると極端に日照時間が短くなるイギリスに比べて、
日本は四季がそれぞれはっきりと別れていて、
季節ごとに個性的な楽しみがあります。
日本は自然に恵まれたいい国ですね。