留学コンシェルジュ

海外教育資源-何が知りたい、何がしたい

英語圏の学校と日本の教育に対する根本的な違いは、
その権威に対する考え方にあると私は思います。
海外の学校を訪問し、先生と話し、それぞれの文化を体感するときに、
日本との違いを実感します。
一言で言えば、日本の教育は「教えてやる」、
英語圏の教育は「考えてみよう」であると思います。
日本では教育という権威は不可侵の崇高なものであり、
生徒が先生に合わせるのは当たり前と考えられているのではないかと私は思います。
それが明治以来の伝統であり、現代においてもその理念が
根強く残っているのではないでしょうか。
少なくとも、明治以来、クラスの生徒数はそれほど変わらず、
英語に関して言えば試験の問題もそれほど変化していないと私は思います。
「リスニングやスピーキング試験が明治にあったか」という質問には、
「ありません」ともちろんお答えします。
その上で、いまだに発音・アクセント知識、文法力、単語・熟語などの語彙力、
読解力などが試験で問われる知識なのです。
プレゼン能力、クリティカルシンキング、自己表現力、発想力などは問われない。
学術習得の程度とどれだけ知っているかがその中心であることは、
間違えないと思っています。ゆえに、
「教えてやる」が成り立つのではないでしょうか。
ボーディングスクールへの学校訪問のおり、私は日本との違いを
いろいろと考え、皆さんに知ってもらおうと思っています。
今回の訪問で気づいた大きな日米間の私立学校での相違点は、
志願者の注文にも良く答えるということです。
サッカーに興味があれば、サッカーのコーチと会わせてくれる。
そこで、志願者とコーチがお互いの意見を交換できる。
数学が得意でその学習内容を知りたいといえば、数学の先生を連れてきてくれる。
もちろん、生徒は自由に先生に質問することができます。
そのほか、ボーディングスクールへの訪問に際しては、
学校はあらゆる注文に答えてくれます。
昼食を食べたいといえば、それができうる時間帯で面接をセットしてくれます。
志願者のクラス参加を基本としている学校もあります。
ボーディングスクールにとって生徒は「お客様」なのだと思います。
「とんでもないことだ、生徒にこびるのか」と思われる方もいることは、
十分理解できますし、私も生徒にこびるなどとんでもないと思います。
本人および親のニーズにできることはするというのが
英語圏の学校の基本方針であると思います。
生徒と教える側の満足度、納得度を追究するという姿勢を
英語圏の学校は持っていると思います。
すでに大学においては、生徒が先生の授業を評価するのは、彼らにとっては
当然のこととして定着しつつあります。
そのような文化を私たちも上手に活用することで、
より的確な学校の選定が可能であると思います。

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