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海外教育資源-スポーツクラス

ボーディングスクールの体育施設の充実は、アート施設と同様に、
目を見張るものがあります。
トラックフィールド、芝生の球技フィールド、室内プール、
スケートリンク、屋内トラックフィールド、スカッシュコート、
テニスコート(屋内・屋外)、アスレチックジム、
中堅以上のボーディングスクールには、これらすべての施設があります。
日本の有料スポーツクラブ施設のユニットがそのまま、アメリカの片田舎にある
ボーディングスクールに移ったという印象です。
なぜこれほどまでに、ボーディングスクールは学習以外の施設にお金をかけるのか。
それはボーディングスクールが子どもたちが好むこと、楽しく思うことを十分に
知っているからだと思います。子どもたちが夢中になれる、すなおに激しく
競争できる。そのような活動を通して、フェアープレイ、勝ち負け、忍耐力、集中力、
協調性などを、ボーディングスクールは子どもたちに教えると思います。
ボーディングスクールは他校と盛んに交流します。
遠征はチームが単独で行なうのではなく、学校のチームを
なるべく多く参加させて行なう。複数のスクールバスを連ね、
3-4時間かけて敵地に乗り込むこともあるそうです。朝早く起き、
全部の試合を終えて母校に帰り、シャワーと食事を済ませるともう10時近く。
そんな忙しいボーディングスクール生活のひとこまもあります。
そのような生活体験を通じて、子どもたちはタイムマネジメントや
合理的な学習技術(スタディースキルズ)を学んでゆく。
もちろん、アドバイザーとなる先生や先輩、補習のための個別指導、などが
ボーディングスクール生活のなかに組み込まれているから、可能なことでしょう。
芸術科目への積極的取組み同様、体育にもてまひまと人員を動員して、
ボーディングスクールは熱心に取り組みます。
私は生徒を中心として考えられているボーディングスクールのシステムに
彼らの長い歴史を感じます。100年以上かけて、学校が試行錯誤を重ねて、
たどり着いたかたちとして、現在のボーディングスクールがあるのだと思います。
教育の究極の目的は教える側と教えられる側が納得することにあると私は思います。
それはすべての人間関係に共通していえると思いますが、
ことさら10代の子どもたちの教育において、「納得」が重要なのは、
彼らの強烈な感受性と人のこころを感知するするどい人間力が旺盛だからです。
ともすれば、それらの特性は社会や大人の権威によって抑えられがちです。
それに納得していてもいなくても、彼らは成長してゆき、
その過程で自らの大人像を否が応でも完成させなければなりません。
ゆえに、納得が重要なのです。そして彼らに納得して大人になって欲しいのです。
私はボーディングスクールの人たちがそのようなメッセージを世界に
発信していると思います。

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