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海外教育資源-インターネットの取り扱い

携帯電話とパソコンは子どもたちにとって
必要不可欠なコミュニケーションのための道具です。
ボーディングスクール訪問のおり、入試担当者から聞いた、
この便利なツールの扱い方に私は「教育」を実感します。
携帯電話に関しては、おおよその学校が、条件付き許可しています。
もちろん、授業中の使用および学校活動中はその使用が禁止されています。
その管理はほぼどの学校でも徹底されています。
当然ですが、いずれの学校のキャンパスでも、携帯電話中の生徒を
みることはありません。
問題はインターネット接続です。
消灯時間に合わせて、接続が切断されるのは当然として、
不適切なサイトへのアクセス制限に関して、「どう学校は対応するのか」、
という質問に対する解答は、
「生徒のアクセスは逐次管理している。不適切なサイトのアクセスがあれば、
生徒に担当者からその旨、警告をする。それが私たちの考える『教育』だ」
というのです。
もちろん、入学時に生徒は学校のコンピュータシステムの適切な使用と、
禁止事項を遵守する誓約書にサインさせられます。
それでも、不正使用があった場合は、生徒と話すというのです。
アクセスをあらかじめ制限したのでは、「教育」にならないというのです。
管理にかかる手間と時間を考えると、
機械的に処理することが合理的であり、運営コストも削減できます。
しかし、あえて人のそうするところに私はボーディングスクールの
教育に対する意識の高さを感じます。
クオリティーの高い教育というのは、
結局人が介入することであると私は思います。
最新の機械を導入し、学習システムを徹底して向上させたとしても、
それを受ける生徒たちが単に「知識を増やす」だけであるならば、
そもそも人が介入する必要などありません。
大切だから「覚える」のですが、なぜ大切なのか、覚えてどうなるのか
という子どもたちの単純にして本質的質問に対して、
彼らを納得させられる感動的な答えをシステムが出すでしょうか。
「そんなことはありえない」と私は思います。
なぜならば、子どもたちは一人ひとりが独立した人格であり、
同じ質問でもその解答が均質ではないからです。
上記、インターネットのアクセスに対して、「教育的」指導を述べたのは、
マイケル・ミッチェルという若い入試担当者です。
教育コンサルタントという仕事に従事して、海外でこのような教育資源を
なるべく多く発見して、それをなるべく多くの人に伝える、
私はそのために現場を見ることを大切に考えています。

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