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日本の芸術-和太鼓:TAO

和太鼓を中心とした日本の楽器による演奏活動を、
世界を舞台に続けているグループTAOの公演を先週の日曜日見ました。
チケットつきでお勧めしてくださったのは、現役留学生ミサさんのご両親でした。
ブログ上で恐縮ですが、厚く御礼申し上げます。
私は日本の太鼓というと盆踊りを連想し、踊り手の見事なすり足と、
優美な手の動きを連想するのですが、TAOはグローバル時代にふさわしく、
日本の太鼓という道具を使って世界のリズムを表現していました。
アフリカンビート、南太平洋のハカのようなリズムと舞踊、中国の演舞、
モダンアートの色彩とシャドー、千手観音的演出とエクザイルなみの振り付けなど、
とにかく見ていて乗せられる、楽しめる、そして「音楽っていいなぁ」と
感じさせてくれる。まさに徹底したプロ集団で、
女性客は男性ドラマーの運動能力とその筋肉美に感動し、
男性客は、陽気でいつも笑顔で男性顔負けのバスドラム
(直径1.7メートルはありそう)を連打し、しなやかに舞う
混成チームドラマーズに惜しみない拍手を送ります。
観客は千差万別で、小学生から年配の人たち、外国人、などなど・・・。
クラシック、ジャズ、ロックなど市民権を得ている音楽のなかで、
日本の伝統芸能である太鼓をベースに世界のビートを表現する彼らの試みは、
日本で育って、世界で成長したといえると思います。
2004年からスタートした、世界での公演で今年は、観客動員数400万と
パンフレットにありました。
演奏する人たちはすべて若い人でした。
あれだけの激しい運動を2時間以上続けるわけですから、
30歳を越えるあたりから、体力的限界はあるのかもしれません。
厳しいショーの世界ではあると思います。
また、私は彼ら独自の「作法」に興味を惹かれ関心しました。
どんな太鼓をたたくときも、はじめと終わり、中継ぎに一定のしぐさがあります。
横笛の吹きはじめと終えたとき、三味線、鉦など、彼らの初めと納めの作法があり
見事にそれが自然体であり流れのなかで調和していました。
そのこだわりが日本だなあと感じました。
 
前週のブログテーマは「知は海を渡って来る」でしたが、
芸術という感覚の「知」も海を渡ってきたものが、ファーイーストの地で
そのかたちを変えて開花したひとつがTAOと私は思いました。
そして、それが海を越えるとき、また新たな融合が生まれると思います。
誰かがヒントを見つけ、失敗と試行錯誤と重ねて、質を高め、
綿密な計画を持って世界に打って出るという構図に私は大変惹かれます。
伝統を重んじ、既成概念を打ち破ることがどれほど大変なことかも
想像に難くありません。でも諦めない。
それを支えているのが、彼らすべてのメンバーの音楽に対する愛、
日本に対する愛とプライドではないでしょうか。
留学生たちにはぜひ世界のどこかの都市で、
TAOの演奏を見てもらいたいそう思いました。

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