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日曜コラム - 冒険者たち

中学、高校時代のを通じて、多くの生徒が直面する疑問に、
「なぜ勉強をするのか」ということがあると思います。
暗記中心の学習があとからあとから追いかけてきて、
やることは山積みになって、結局試験を迎えるという経験を
ほとんどの生徒たちが持っていると思います。
私もつねに勉強に追いかけられる高校生でした。
そんな折、本屋で一冊の本に出会います。
「歩いて出会って六大陸」、著者は加曾利隆という若者でした。
彼は、自分で納得のゆかない勉強をさらりと捨てて、
高校を卒業したあと、世界を旅します。
「極限の旅」では、ススキハスラーというオフロードバイクを駆って、
サハラ砂漠をはじめ、世界の大陸を踏破しています。
ノンフィクションのストーリーテリング、自分の体験をそのまま語る
その若さとストレートさが私には魅力でした。
特に、ヨーロッパのある国で、旅行資金補充のためのアルバイトで
地元の女の子と仲良くなるくだりは、私にとってどんな小説よりも
さわやかであり、ロマンチックであり、魅力的でした。
浮谷東次郎という日本の車レース創成期に活躍した人も魅力的な人でした。
彼は、60年代にアメリカ留学をします。
物おじせず、オープンな性格を最大限に生かし、破天荒にして、
何が起こるかわからないアメリカ生活の様子が「俺様の宝石さ」という本に
書かれていました。
彼はアメリカ留学から帰国し、レースの世界に没頭し、
天才ドライバーと言われますが、
残念なことに、鈴鹿サーキットで練習中、コースにいた人を避けようとして、
事故を起こし帰らぬ人となります。
やりたいことを信じて、まっしぐらに進む加曾利さん、
素直で自分に正直な浮谷藤次郎に影響されて私は21歳の時、
半年間のアメリカ一人旅を実行しました。
加曾利さんのようにバイクで大陸横断をしたかったのですが、
結果的にはグレイハウンドという長距離バスを使って、
アメリカを横断する旅でした。
行く先々の宿泊は、高校の恩師から、紹介してもらった
ロータリークラブのメンバーさんの家でした。
色々な人に出会い、いろいろな人の親切や思いやりで、
あっという間に半年余りの旅は終わりました。
今から考えると、「笑ってしまう」失敗もたくさんしましたし、
笑えないほど、いろいろな人に迷惑をかけたかもしれません。
加曾利さんや浮谷のようにはアメリカ旅行を絵にかけませんでしたが、
自分自身へのチャレンジという点では、ほぼ納得がゆきました。
その時に、「もう一度、今度は勉強をするためにここに戻ってくる」と
いう気持ちが短期間に確信に変わりました。
それほどに、私にとってはアメリカという初めて体験した異文化が
魅力的なものであったのだと思います。
私は大学を卒業したのち、1年あまりアルバイトをしてお金をため、
1979年に「米国情報協力センター」という留学手続きを行う会社を通じて、
サンフランシスコにむけて出発しました。
加曾利さんとはご縁があって、ご本人とお会いすることができました。
私よりも数歳先輩ですが、今でも冒険家として活躍されています。
加曾利隆、浮谷東次郎この二人の冒険心(こころ)を知ることがなければ、
私の人生は全く別なものになっていたと思います。

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