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ボーディングスクール留学-サマー・アシスタント教師

ボーディングスクールは実に効率よく、賢く、合理的に生徒の教育について考えます。
具体例のひとつとして、卒業生の積極的な活用と、
彼らの自主的な協力があげられると思います。
卒業生をアシスタント教師(AT)として採用する
ボーディングスクールがたくさんあります。
卒業生をサマースクールでATとして雇うそうです。
彼らは生徒の日常の世話をやき、週末の小旅行などにも付き添って、
先生と生徒間のいわば「雑用係」として活躍します。
生徒の勉強や課題に対するアドバイスなどチューター的役割を果たし、
ホームシックなどにも、生徒の立場で話を聞いてあげられます。
子どもたちに密着できるのが強みで、サマースクールの健全な運営に
ATは大きく貢献していると思います。
これは雇われる側にとり社会経験的という意味でも有意義なことだと思います。
そして、何より母校のためにその役を「買って出る」こと、
そのような卒業生が毎年必ずいることが、学校と卒業生、
双方の誇りではないでしょうか。
さて、あるボーディングのサマースクール、
場所はニューヨーク市マンハッタン、AT君は来慣れた街を、
生徒たちに付き添って楽しくガイドし活躍している様子です。
ある留学生が女性に呼び止められました。
女性いわく、
「あのATは私の息子なの」
「彼はあなたたちのために、役に立っているかしら」
「間違ったことなど、していないかしら」
「私はとっても心配なの」
息子に悟られないように、
ひそやかに、ハラハラとしながら、わが子の行いを確認するために、
わざわざマンハッタンまで出向く母に留学生諸君は何を感じるでしょうか。
「彼はATとしてとてもヘルプフルです」
「アドバイスやガイドなどとっても役に立っています」
「お母さん、安心してください」
その言葉に、満面の笑みを浮かべるお母さんを皆さんイメージされたと思います。
私は英語圏の人々の素直な感情表現が大好きです。
世界のいずれの国においても、お母さんのこころに優劣はなく、
わが子を思う母の気持ちに、私は人間社会の原点を見い出す思いがします。
これはもちろんフィクションではありません。
私がお世話するみささんのお母さんから昨日伺ったお話です。
遠くない将来、もしかするとみささんのお母さんも世界のどこかの街角で、
後輩たちをお世話するわが子を見守るため、
「彼女は私の娘なの」
「あなたたちのお役に立っているかしら」
と生徒さんにお声掛けしているかもしれません。
そして、数十年後には、みささん自身が、わが子のために
月や火星などに出かけて、
「ちょっとあなたたち」と生徒たちを呼びとめているかもしれません。

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