留学コンシェルジュ

小・中・高校留学-投げ出さない生徒たち2

「留学を投げ出して帰ってきてしまう」、わが子の留学を担当するお母さん方は
どうしたらこの不安を解消できるか必死で考えます。
「思い悩む」と「言うこと」あるいは「行うこと」は
まったく別のことであると私は思います。
留学初期にわが子からもたらされる情報は、
お母さんの耳に心地よく響かないことがたくさんあります。
本人からの究極の発言が、「帰りたい」ということになると思います。
もし、私にその情報が本人から直に入った場合は、
私は胆を決めて本人と対峙すると思いますが、幸いにもその状況はないのです。
お母さんの悩みをよそに、私がどうして平静でいられるかというと、
殆どの生徒たちは、お母さんにありのままの自分の一時期の感情を
ストレートにぶつけるということを経験則から、理解しているからなのです。
ゆえに親子であると私は思いますが、私に対してはそのようには行きません。
生徒たちも私に言うときは、「覚悟を決める時」
ということが解っているのだと思います。
お母さんからの叫びを受け止めて、本人と話してみると、
「あら(オー)、斉藤さん、どうしたんですか」というのが私の経験です。
子どもたちにとって、異文化に対する精神の浄化作用は、
意をこめて、思うところを親にぶちまけることではないでしょうか。
憤懣のとめどない流れの中で、少しずつ少しずつですが、自分のかたちを
創っていくという「生きる力」をそのプロセスで人に教えてもらうことなく、
学べるのが、若さかもしれません。
若さとは年齢ではなく、精神のあり方にあるのではないでしょうか。
不安、不満、怒り、猜疑などの感情は、人をどんどん老いさせるのだと思います。
ですから、若い精神に対抗するには、お母さん自らが若くあって、
本人に対等に向き合えばよいのだと思います。
あるお母さんは、異文化環境初期に見られるわが子の憤懣の爆発について、
「いつでも、あの子はそう言うのです。黙って聞いてあげて、受け入れていると、
自然と落ち着くのですよ。」と私に語っていました。
もちろん、留学した本人から私にもたらされる情報は、楽しかったことの
オンパレードで、私は「いい経験だねえ。将来が楽しみだねえ。」
などと返答するばかりです。
留学初心者のお母さんへのアドバイスとして、私がお伝えできること、
それを考えてみました。
・子どもの暴発に決して感情的にならないこと。
・子どもの話を十分に聞いて、落ち着かせること。
・反論、議論は避け、「もし私ならどうするだろう」という視点で聞くこと。
・わが子を信じるがゆえに、話の矛盾点(納得できないところ)を質問すること。
・解決できないことへの約束はしないこと。(即決はいけません)
・コンサルタントを活用する余裕をもつこと。
私のアドバイスを一言でいえば、「わが子は絶対に投げ出さない」
という信念に徹することだと思います。
10代の子どもたちが異文化で苦労すればするほど、得をするのは本人なのです。
「精神の損得感情」で何度か書きましたが、彼らの生きる力を信じることが、
私は留学の原点にあると思います。

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