ジュニアボーディングスクールから高校へ
アメリカのボーディングスクールは、9年生までのジュニアボーディングスクールと9年生から12年生までのボーディングスクールに分けることができます。小学校から高校まで一貫した私立校もありますが、一貫校で入学難易度の高い学校はありません。
最難関校であるテンスクールズの学校群は10校すべてが9年生から12年生のボーディングスクールです。また、テンスクールズの次のランク4のESLクラスのないボーディングスクール群もそのほとんどが9年生から12年生の後期中等教育に特化したボーディングスクールになります。
ランク4、5のボーディングスクールはESLクラスがなくても多くの留学生が出願します。これらのボーディングスクール群に入学するためには、TOEFLでおおよそ80点以上の英語力が必要になります。
ランク4以上のアメリカのボーディングスクールの数はおおよそ50校あまりです。TABS(The Association of Boarding Schools:アメリカのボーディングスクール協会)に加盟している学校数は200余りですが、ESLクラスなしで留学生を集めることができるだけの魅力と実績のある学校群がランク4、5のボーディングスクールです。
これらの学校に入学するために作られたのが、ジュニアボーディングスクールです。その数は高校としてのボーディングスクールに比べるとかなり少ないのですが、ジュニアボーディングスクールの卒業生は、そのほとんどがボーディングスクールに進学していきます。
小学生の高学年から中学校1年生くらいまでがお勧めできるジュニアボーディングスクールへの入学時期となります。
小学校の高学年時期であれば、日常生活での英語力はかなりのスピードでの習得が可能になります。1年もあれば、留学生たちは日常生活の英語はマスターします。また、この時期であれば、学校が要求する学習習慣を身に着けることもそれほど難しくはないでしょう。
ジュニアボーディングスクールに入学した留学生たちは、3年間あまりの時期を経て9年生から始まるボーディングスクールへの進学の準備をすることになります。
つづく