ボーディングスクール・サマースクールの実際 Choate Rosemary Hall
昨年、難関ボーディングスクールと言われるChoate Rosemary Hallの
サマースクールに参加した生徒さんからその実体験を聞きました。
本人の印象を総合すると、「あきない、あっという間の1か月あまり、自由」
に加えて、「タフな勉強」であったそうです。
自由さのハイライトとして、
朝食は食べても食べなくても自由、生徒が集うラウンジの2階には
スタバー的なコーヒーショップ(有料です)があり、そこでチョコレート、バニラ、
ストロベリーなどのシェイクがあり、甘いもの好きな生徒には絶好の社交場。
夜、2時間のスタホー(study hall:自習時間)が終わると、
学校の広場にピザ、中華料理、アイスクリームの屋台が車でやってくる。
1日の勉強の締めくくりで食べる「夜食がなんと美味」とは本人の言ですが、
「だからみんな太る」と私は返しました。
3時ころに勉強を終えるとたくさんあるActivitiesの時間になります。
あらかじめ決めたものに参加するのですが、空きがある限り、
コースの変更は自由だそうです。
ちなみに、本人はサッカーを取ったものの、人数の多さに驚き、
スカッシュに変更したそうですが、20面ある室内コートでのスカッシュは
大変楽しくプレーできたそうです。用具は貸してくれるそうです。
勉強に関してですが、
午前中はEnglishのwritingとreadingが行われ、午後は選択科目。
writingに関しては、毎日300字以上のエッセイが宿題となったそうです。
先生が宿題をオンラインでチェックし、299文字であると不可となるそうです。
毎日、これだけ書けばその力も伸びると思います。
午後の選択科目、本人はアートを取ったそうです。
1か月強のコースになんと先生は3名、アートヒストリー、
アート作成、そして建築など分野により専門家を配置するところが、
素晴らしいですね。
この3名の先生はそれぞれの分野で著名な人だそうです。
彼女は特にアートが好きではなかったそうです。
しかし、3人の専門家の授業は魅力的だったと言います。
アートを愛し、それで生活している人であるが故、
授業も盛り上がり、生徒を飽きさせないものになるのでしょう。
彼らを雇う費用もかなりのものでしょう。
ないしは、彼ら自身がChoateの卒業生で、母校のためにボランティアを
買って出たのかもしれません。ボーディングスクールではよくあることです。
私はあえて副教科であるアートに力を入れる、Choateの教育的姿勢に
ボーディングスクールの精神を見出します。
昨年、Choateのサマーに参加した日本人は8名。
本人によると、Choateのサマーに参加した留学生はすべからく、
英語には問題がなく、宿題をやってこない生徒は皆無だったとのことです。
初めの1週間はタフな勉強に憂いたそうですが、2週間目からはあっという間に
過ぎていった14歳の生徒のChoateでのサマー体験。
この情報がボーディングスクール留学を目指す皆さんに
参考になることを願っています。