留学コンシェルジュ

小学・中学・高校留学-激動時代の教育 その4 私たちの誇れる特性

個性を尊重すると言われている英語圏の教育ですが、
物事には必ず長所と短所があると思います。
You are special、make a differenceなどの
個性尊重主義の恩恵を受けた、留学生もたくさんいます。
その反面、specialでないところ、differenceを見出せないところは
どうなるかというと、長所を伸ばす傍らで、
短所については、自らがそれを直す責任を持つのが英語圏の文化でもあると、
私は思っています。
彼らとの長い付き合いを通じ、また留学体験をした生徒や親の意見を統合すると、
個性が豊か過ぎて、いわゆる「空気を読む」という文化は英語圏には、
希薄な印象を受けざるを得ません。
英語圏の学校とのやり取りで感じるのは
・彼らの事務処理の個人差が大きく、一定のクオリティーが感じられないこと
・こちらの依頼事項の返信が遅く、時には忘れ去られてしまうこと
・直接会った時の「愛想」は大変良いが、離れるとそれが急に色あせること
・都合の悪いことへの返信がきわめて遅いこと
・こちらの都合が後回しにされること
一般生活の場面で感じる日本との大きな違いは
・仕事における公私混同が激しいこと
・スーパー、コンビニ、銀行、デパートなど、店員の対応がまちまちであること、
(ホテル、レストラン、飛行機の機内サービスなども同様)
・(友人同士で)約束事が簡単に反故にされること、
・食に対する繊細さが感じられない
・自己主張しないと損をする
・なぜという質問が多く、いちいち説明を強いられる
思うままにあげましたが、長期異文化体験のある人なら、だれしもが
経験するような事象だと思います。
私は日本が世界一のホスピタリティー(おもてなし)大国であると思っています。
英語圏の国に比べるとおおよそどんな仕事でも均質のサービスがどこでも受けられ、
人々はおおよそ勤勉であり、人の気持ちを大切にし、
食べるものも英語圏に比べれば、当たり外れは少ないと思います。
加えて、約束を守ること、人の気持ちを察することなど、
欧米と比べると、丁寧であり、繊細であり、その結果が戦後の日本の成長に
明確に出ています。
欧米並みの自己主張、論争には不慣で、
内向きにひたすら頑張る傾向のある私たちは情報革命によってもたらされた、
新たな世界にどう対応するのか、模索の中にあると思います。
物理的に裕福になればなるほど、忘れ去られるであろう、
生活の価値観は、アメリカをはじめ、西洋社会を見れば、日本の将来を
予見できるのではないかと私は感じます。
そのために、若い世代になんとしても、異文化を生活として
体験してもらいと私は思います。
彼らが見る未来図の構想や設計は私たち大人の仕事です。
たくさんの人が、それぞれの立場で未来図を作りますが、
私の役目は「教育」という観点からの作図です。

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