小学・中学・高校留学-リーダー(お母さん)を支える人
前回のブログで、留学のリーダーシップを司るお母さんについて書きました。
今回は、そのお母さんを支えている要素について、考えてみたいと思います。
お母さんの支えとしてとりわけ重要なのがお父さんであると私は思います。
家族のあり方は多様ですから、それぞれの家族の事情により、
離婚、死別などでお父さんの支えがない場合、期待できない場合、
あるいはお母さん自らが、期待しない場合なども考えられます。
また、その逆の立場のお父さんもいると思います。
親一人(お母さん)、子一人のケースをお世話した私の経験で言わせてもらえば、
時にお母さんはお父さんの役割も果たし、仕事に忙しく、
それでもお母さんとしてわが子に可能な限りの時間やお金をかける、
私はそのお母さんたちの「生き方」に共通したものを感じます。
おそらく、お母さんたちの子どもに対する「姿勢」は
子どもに伝わっていると思います。
今の今、伝わらなくても彼らが成人して親から離れれば、自然と
「母の姿勢」子どもたちが気づくと思います。
その時に初めて、子どもたちは大人として「母の偉業」の意味を
理解すると思います。
なぜ、留学リーダーシップをとるお母さんにとり、お父さんの「支え」を
重視するかというと、母性は時として、わが子を無意識に守ろうとして、
それが結果として海外という文化で機能しないことがあるからです。
学業、生活習慣、友達関係など本来、本人の責任が問われるところを、
お母さんが担いすぎてしまっている場合、
本人に責任の自覚がなくなるのが私は怖いのです。
そのような場合、父性はわが子を無意識に守ろうとはせず、
「そんなことで将来、食っていけるか」という社会的な面に
意識を集中させることができると私は思っています。
この夫婦のバランスが機能できていれば、
中学・高校留学は失敗しません。
お母さんがリーダーシップを取れずに悩んでいるとき、
あるいは、リーダーとしての方向性があるべきところからずれているとき、
「家族」のメンバーはそのことに気づくか、
あるいはリーダー自ら「相談」があるはずです。
「忙しい」、「状況がつかめていない」、「わからない」と言う前に、
ご主人は、奥さんのニーズをきいてあげてください。
彼女の悩みの大部分は、夫の「一言」ないしは「サポート」で解決できるか、
解決に向えると思います。
留学という教育の選択肢を選んだ以上、
夫婦の取り組みが必須であると私は考えています。
終身雇用、年功序列、家父長制など、戦後の日本を支えた価値観は
その役割を終えたと思います。
大家族制から核家族となったのも、
それが今の社会に適応できるからだと思います。
「集団から個別」へ社会がシフトするなかで、
家族の中で、お母さんの機能と役割は増えてゆくと思います。
それゆえに、家族がどんな形であっても、団結できていることが、
留学においては欠かせません。
お母さん、お父さんを応援し、その絆を強く、太くすることが
私の役割であり使命です。