小・中・高校留学-父親と母親の役割分担について
大きな方針を決定する時はお父さん主導、現場で起こる日々の出来事の対応は
お母さんが中心-このバランスが10代の留学の成功の鍵を握ると思います。
男性一般の傾向として、ものごとの白黒がはっきりしている
ということが言えると思います。
レストランなどで注文がなかなか来ない時、男性のほうがイライラ度は高く、
旅行などでも些細なことで、気分を害しやすく、
日々の生活の中でもルーティーン外のことへの対応が
苦手な傾向は男性のほうが高いのではないかと思います。
子供の留学という家族にとって大きな決断も、「する」か「しない」かを決め
実行に必要なことを考え、いつまでに何をしなくてはいけないかを
考えることは一般にお父さんの得意とするところだと思います。
問題は、計画どおりに明確に本人がものごとを運べない場合の対応です。
そんなときに力を発揮するのがお母さんの広範な生活守備レンジだと思います。
時に楽観的に「どうにかなるわよ」と達観し、また本人の留学に対する、
意識と行動の不徹底性(いわばグレー部分)にうまく対応するのが
お母さんの持ち味ではないかと思います。
忍耐力や受け入れる気持ちは、基本的にお父さんよりもお母さんのほうが、
得意な分野ではあると思います。
私は、お父さんとお母さんのバランスが
留学する本人に一番影響すると思っています。
実際は、お互いの役割分担が理路整然と機能せず、
重ね合ってしまったり、逆にお見合いになったりことも多いと思います。
そのギャップを埋めるのが「家族の絆」という、
目に見えることのない家族のこころのリンクなのだと思います。
あるお父さんは、お母さんに「君にはかなわない」といったそうです。
「どんなところが」とは私は聞きませんでした。
それは私が息子を留学させた経験を持つ父親であり、
「かなわない」ということを感じ取れるからかもしれません。
白と黒の間のグレーが時には大変範囲が広く、
時には極めて短いこともあるのと思います。
10代の留学で、私は家族の絆をより強く太くするための
お手伝いができるコンサルタントのあり方を
恒に模索してゆきたいと思っています。