#5 東大への道とアイビーリーグへの道
<昨日のブログに続きます>
5回にわたって、「東大への道とアイビーリーグへの道」と題して、日本のアメリカの入学考査のやり方の違いを述べてきました。大学入試のやり方が根本的に違うことが少しでも伝えることができれば幸いです。
日本式、アメリカ式の入試、それぞれに長所と短所があると思います。教育に完璧はあり得ず、結局どちらを選択するかは、生徒が自主的に選ぶべきではないかと思います。
あくまでも試験を中心に考える日本と、生徒の資質を試験のみで計ることをしないアメリカとでは、将に入試異文化であり、その実際を理解して、そのやり方に自身を順応させるのは簡単ではありません。また、入試というのは、大学に入るための手段であり、それが目的ではありません。
結局のところ、自分を知ることに適した方法を取るのが最良の道ではないでしょうか。
試験に集中して、単調な繰り返し練習、反復練習が受け入れられる生徒は日本式入試を得意とするでしょう。試験よりも学校生活をスポーツ、芸術、音楽、社会活動などに力を入れ、授業そのものにより重きを置くアメリカ方式に魅力を感じる生徒も多いと思います。
いずれの方式においても、学びのためのゴールは大学に入学することで得られるわけではありません。大学で何を学び、それを社会でどのように生かすことができるかという長い道のりの果てにゴールがあるのではないかと思います。そのゴールに向かって一直線に進むというのは、あくまでも理想論ではないかと思います。
誰でも、失敗や挫折を経験し、それらによって人は成長していくと思います。その体験が多ければ多いほど、人生はもしかすると豊かになっていくのではないでしょうか。
日本からの留学生たちは、日本とは全く違う入試を学ぶことで、価値観の違いに気付くと思います。そのうえで、最終学歴としての日米いずれの大学への道も選択できるところに留学することの意義とアドバンテージがあると思います。