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競争のない教育 - オーストラリア中高留学

オーストラリア在住15年の竹沢光津江さんによると、
幼稚園からの一貫校への入学は子供が生まれた時に申し込むのだそうです。
お子さんが2歳の時に、義理のお姉さんの助言で、
申込を行ったところ、枠が埋まっているため、
幼稚園入学予約を断られたとのことでした。
入学試験よりも予約を優先させるこの方式が、
今でも生きているということに、不思議な感情を抱くのは
私だけでしょうか。
オーストラリアの高校に入学したある生徒は、
学校が合わないために、語学学校に学習の場を移し、
その学校の提供するブリッジングプログラムをこなし、
大学入学を18歳で果たせることになったとのことでした。
初めに資格ありきのアメリカ、日本の教育制度と違って、
初めに入学ありきのこの方式に適応する生徒も日本には、
たくさんいるのではないかと思います。
世界の教育を概観すると、たくさんの可能性があり、
既成概念にとらわれなければ、いずれかの方法にマッチする
ということが現実味を帯びてきます。
オーストラリアおよびニュージーランドの私立中高留学と
北半球のそれとの大きな違いは、入学難易度ランキングの問題です。
生まれた時に予約するということが、実際に行われている
オーストラリアの場合は、留学生に対しても英語力を除けば、
入学は枠があるかないかの問題に尽きると言って過言では
ないと思います。
日本なら最高学府は東大、アメリカならハーバード、
イギリスならオックスブリッジといった序列がない国、
それがオーストラリア、ニュージーランドなのだと思います。
竹沢さんが留学生のお世話する地域は西オーストラリアのパースです。
西オーストラリアでの高等教育への進学はTEE(ターシャリー・入学・試験)
と呼ばれる共通一次テストの結果が50%、高校の成績が50%で、
1から100のランキング数値に換算して、5校ある大学の各学部ごとの
基準入学数値にあてはめて合否を決定するのだそうです。
留学生の場合はブリッジングプログラムという別枠で入学審査されますが、
その配慮は留学生にも学習の機会を与える有益な手段だと考えます。
オーストラリア留学をご検討される皆さんにとり、
この情報が参考になることを願っています。

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