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#9 ジュニアボーディングスクールの個性について

<昨日のブログに続きます>
英語力がなくても入学できる可能性の高いアメリカ、東海岸地方のジュニアボーディングスクールの解説もあと2校になりました。
Rectory School(総生徒数246、寮生数148、寮生受入れ学年5-9)
North Country School(総生徒数68、寮生数48、寮生受入れ学年4-9)
Indian Mountain School(総生徒数226、寮生数82、寮生受入れ学年6-9)
昨日のRectory Schoolに続き、今日はNorth Country SchoolとIndian Mountain Schoolについて解説します。この2校については、2週間ほど前に訪問しており、学校の基本情報や印象を17日と20日のブログで書きました。今日は2校を比較検討してみたいと思います。
両校とも留学生に対する入学条件は、それほど難しいものではありません。昨日のRectory Schoolのブログで述べましたように、インタビューでの基本的な質問に対する準備がしっかりしていて、平均的な学習能力と意欲があれば、入学は可能です。
両校とも留学生のためのESLクラスと専任の先生がいますから、レギュラークラスで授業を受けることが可能になるまで勉強のバランスが取れるような授業の組み合わせを考えてくれます。
学校の規模という点では、North Country Schoolが徹底した少人数制で、最大生徒数90名という制限をつけて運営されているのに対して、Indian Mountain Schoolは通いの生徒が多く、これから生徒数が増えていけば、寮の増築や留学生に対するインフラもより整えられていくことでしょう。
North Country Schoolは、自然と共存することをテーマに掲げている学校です。その考え方は学校の作りにも反映されています。数年前に新設された学習棟に用いられた木材はすべて学校の敷地内にある杉や欅を伐採したものだそうです。その建物の手すりは、登山に用いられるローブを編んで作られています。
学校施設の隣には、鶏、羊、馬、牛などを飼育している農場があります。学校の施設見学ツアーでは、農場見学は必須となっています。農場ですので、専従のスタッフの指導のもと、生徒たちも積極的に農場運営に参加しています。留学生の中には、家畜と接するのは初めてという生徒もいます。最初は動物との接触に難渋するでしょうが、10代半ばで生き物や自然との共存を実体験することは、彼らの社会的成長のなかで大きな意味、意義を持つと思います。
Indian Mountain Schoolはボストン近郊にあって学校として成長を遂げてきたFay SchoolやFessenden Schoolの原型のように思います。留学生受け入れの歴史がFayやFessendenに比較して浅いことが、日本人留学生希望者にはむしろ良い条件になると思います。
高校としてのボーディングスクールに比べるとその数が極めて少ないジュニアボーディングスクールですが、それ故に、入学難易度もそれほど高くはないことが大きなメリットになります。
そこでの生活は英語圏の高校、大学と進む中で、基本を学ぶには十分な施設と人員を提供してくれます。ジュニアボーディングスクールへの入学者がこれから増えることで少しでも日本の教育が進歩することを私は望みます。

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