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ボーディングスクールの入試-倍率と入試プロセス

アメリカで最難関といわれているフィリップスアカデミー、アンドーバー校とエクセター校ですが、毎年の出願数は「フォーハンドレッドサウザンド(400,000)」にも上るそうです。募集人数は9年生、10年生で多くても300人程度ですからその倍率は1000を超えることになります。
テンスクールズの一つであるタフトスクールは、「セブンティサウザンド(70,000)」だそうですが、それでも倍率は400くらいにはなると思います。ESLのないランク4の学校でも出願数は数千に達すると思います。
ランク4の学校の一つ、ペンシルバニア州にあるマーセスバーグアカデミーのアドミッションスタッフが中国からの出願数だけで800と言っていました。
日本の難関高校の倍率と比較して桁外れにボーディングスクールは高いので、アドミッションオフィスは不完全な出願については、その警告もせず、合否の判定を下すこともないというのが現実です。
ESLのあるランク3のボーディングスクールでも、インタビューを終えても志願者が学校を気に入らず、出願をそこで停止すれば、学校側もよほどのことがない限り、その志願者に出願を完成する通知をすることなく、自然消滅ということになります。
ランク4以上のボーディングスクールへの出願がほぼオンライン出願に統一され出願状況が一目瞭然となりました。それによってペーパーベースのファイリングよりもかなり効率よく合理的に提出書類の管理は志願者も学校もできるようになりましたが、それでも膨大な数の願書ファイルから、合否判定をするのは至難のことと思います。
日本や韓国のように試験の結果でほぼ合否が決まるのであれば、点数の比較ですからその判定プロセスはそれほど複雑ではないでしょうが、試験の結果に加え、成績、推薦状、作文(少なくても5つのテーマあり)などが加味されるボーディングスクールの入試プロセスは、複雑というよりも混迷のように思えてきます。
300校あまりのアメリカのボーディングスクールのなかから、自分に合っている学校を探すには、やはりデータよりも実際に見て、人々と接し、疑問に思うことは質問して、納得して選ぶことが必要ではないかと思います。

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