留学コンシェルジュ

日本人留学生の評判と特徴

ボーディングスクールでの日本人留学生の評判はおおよそ良好です。それに対して中国人留学の評判は千差万別です。
自らお世話をしている生徒について学校から褒められることは、多少の社交辞令もあるでしょうが、多くのボーディングスクールを訪問したなかで、幸いなことに日本人留学生について悪い評判を聞いたことはありません。
中国人留学生については多くのボーディングスクールで、我がまま、学校のイベントに参加しない、やる気が感じられない等の学校からの苦言を頻繁に耳にします。
日本人の評判がいいのは、彼らの躾によるところが大きいと思います。「人に迷惑をかけない」、「人には親切に」、「学校の規則を守る」など勉強以前の問題に対して、多くの日本人生徒は良識的対応ができているのではないかと思います。
その一方で、ほぼすべての日本人留学生の授業中の態度として、発言がない、質問がない、などが先生からのコメントに見られます。
彼らにしてみれば、日本の受業のおおよそ1/3くらいの人数で、文科系授業においては、恒に先生が生徒に問題を提起したり、発言を促したりするという日本ではあり得なかったことへの対応ができていないだけではないかと思うのですが、彼らの授業中の沈黙傾向は1年以上に渡って、時には3-4年も続くことがあります。
それぞれの生徒の性格もあるのかも知れませんが、中国人生徒は授業中の沈黙傾向は日本人生徒よりもはるかに少ないように思えます。
授業への参加度の低さのもう一つの理由は、正解を恒に求められるという日本式のテスト対策的教育傾向があるのではないかと思います。ボーディングスクールで行われている文科系授業のディスカッションの基本には、自分の意見表明とその根拠の説明があります。授業の進め方、あり方が違う日本では、ディスカッションなどはあまり行われませんから、そもそも彼らは自分の意見を発表するという機会がないと思います。それをゼロから学ぶわけですから、時間もかかって当然と思います。
もう一つの授業沈黙の要素として、恥の文化的特質が日本人留学生にはあるのではないでしょうか。「間違ったら恥ずかしい」という意識は日本では誰もが持っているものです。ところが、英語圏では、「間違っても恥ずかしくない」というのが彼らの常識のように思います。そしてボーディングスクールでは、むしろ間違うこと、そこから学ぶことが勧められます。
日本人留学生の評判の良さは、日本人として文化特性によるところが大きいと思いますが、それにボーディングスクール教育の長所と英語圏文化の特質を学び取ることで、彼らはこれからの社会を担う一員としてかなりのアドバンテージを身に着けると思います。「

関連記事

関連キーワード

留学コンシェルジュ

TOP

株式会社KITE小学生・中学生・高校生専門の海外留学サポート イーコンシェルジュ / 運営(株)KITE〒102-0082 東京都千代田区一番町6 相模屋本社ビル7FTEL 070-8381-6486