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日曜コラム 剣道六段へのチャレンジ

剣道六段昇段審査に臨みました。
結果、実技合格、日本剣道形不合格でした。
剣道の最高段位は八段で、六段から全国統一の審査会で
昇段試験が行われます。
昨日の審査会に全国各地から参加した人は3000人と、
審査会運営に携わる日本体育大学の学生さんが言っていましたが、
六段の平均合格率は20%ほどです。
最年少は29歳ですが、50歳を超えると合格率は
かなり下がり10%を下回ります。
今までに3回、六段昇段審査に臨みましたがいずれも実技で落ちました。
相手と対面し、「はじめ」の合図で立ち会った瞬間から、
ドキッ、ドキッという心臓音が、ドドドドドに変わり
「イヤー」と掛け声をかけると頭が真っ白になってしまうのです。
結果、冷静さを失い1分半の立ち合いは、とにかく相手に竹刀を
当てるだけの美しくない剣道になってしまいます。
4回目の審査で難関の実技に合格できたのは、
相手と対峙しながら、自分を客観的にみることが
できたからに違いありません。
今回の相手の方は1メーター80センチほどもある大きな方でした。
大きな人は必ず面から来るというのが、剣道の通念です。
幸いにも、私の試技は二番手、その方の最初の立ち合いを
見ることができたので、面に来る応じ技をイメージしました。
六段以上の審査では、最初に動作を起こした方が負けと言われています。
「打って勝つ」のではなく、「勝って打つ」ともいわれます。
すなわち、我慢しきれなくなって打ちかかったほうが負けということです。
時代劇での斬り合いをみれば明らかなように、
おおよその斬られ役は、先に動作を起こします。
振りかぶって向かっていくところを
真一文字に胴を抜かれるか、剣を払われて面を斬られます。
相手に動作を起こさせるということは、
それを予測できるだけの余裕があるということになります。
結果として、優位に立てるということになります。
この理屈をうまく実践できたのが今回の審査会でした。
ところが、剣道形という「ヤア」、「トー」という掛け声のもと、
大小の木刀を使って10回の決められた試技をする審査で
なんと不合格になってしまいました。
剣道形の合格率は95%以上です。不覚です。
おそらく、深層心理のなかに、合格するという強い
意思が欠けていたのでしょう。
だから、形の練習をおろそかにしてしまいました。
幸いにも、実技合格者には剣道形の再審査の機会が一回だけ与えられます。
来年の5月、名古屋で開かれる審査会まで
千回、剣道形を練習して本番に臨みます。

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