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教育で教えたいこと


地球の温暖化、異常気象の原因とも思われる酸性雨、オゾン層破壊、地球の砂漠化、熱帯雨林の破壊、森の死滅など21世紀に入ってから、20世紀の中ごろまでは、人類が想像だにしなかった問題が続出しているように思います。
これらの問題は、ほっておけば地球の将来に大きな影響を及ぼすように思います。それらの問題は現代を生きる壮年期、熟年期の人々よりも、10代の人たちの将来を直撃するのではないでしょうか。
世界が狭くなりつつあるなかで、そこで何が起こっているのかを、子どもたちに見させる試みが教育のなかにあってもいいのではないかと思います。
例えば、アメリカの中高ボーディングスクールでは、夏休みや春休みを利用して世界のいろいろな地域に出かけるプランを組みます。これらは、オプションであり、あくまでも希望者のみに提供されます。訪問場所はアジア、中米、アフリカなどの国々であくまでも観光旅行ではありません。
ヨーロッパの文化文明遺産を訪れるプランもあります。このような旅はそれぞれの学校の先生が立案して、それを学校が許可するという方式です。したがって、それぞれの旅はそれを担当する先生の「生徒に知ってもらいたいこと」が色濃く反映されます。先生個人の裁量が大きい分、生徒たちにもたらされる旅先での情報は、彼らが「考えてみよう」、「興味を持とう」というかれらの好奇心を大いに刺激します。
この地球の多様性を知る上でも貴重な経験となるでしょう。この旅はすべてが「温故知新」ではありません。発展途上国や貧しい地域でのボランティア活動などもあります。10代半ばでそのような体験、経験ができることは彼らに何等か地球の将来を考えるうえでも有意義な情報提供となることでしょう。
教育というと、「学ぶべきこと」が順序良く並べられていて、さらには、学ぶべき分野もきちんと整理されているような印象を私は日本の中等教育に対して持っています。すべては、セットされ、準備され、それを学ぶ人々に理路整然と提供されます。それがいわゆる基礎教育というものなのでしょうかが、これからの時代、基礎教育のみでなく、応用教育もかなり早くに取り入れたほうがいいと思うのです。そうしないと、若い世代が地球の将来に対して、問題意識を持つきっかけがつかめないのではないかと思います。
つづく

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