Rectory School訪問
Rectory Schoolで学ぶ2人の日本人留学生に聞きました。
この学校の基本情報を下記に示します。
総生徒数:246人(寮生148人、通学生98人)
学年:幼稚園~9年生
留学生(寮生)受け入れ学年:5年生~9年
創立年:1920年
現在の日本人生徒数:5名
-この学校の最大の特徴は何ですか
「IIPプログラムです。」
-IIPとはどのようなプログラムですか。
「Individualized Instruction Programの略です。一週間に3-4時間、先生と一対一で授業が行われます。」
-一対一でどのような授業が行われるのですか。
「主に宿題や課題など、授業で分からないところを先生が教えてくれます。」
-ESL授業はありますか。
「ありません。」
-留学当初、ESLクラスがなく、英語がほとんど話せない状況で困りませんでしたか。
「困りました。しかし、3か月ほどでコミュニケーションには不自由しなくなりました。また、授業は10人前後の少人数で行われるので、解らないときは、先生と生徒も協力してくれて僕を助けてくれました。」
-どのように助けられたのですか。
「先生は、僕がわかるような英語を使って説明してくれました。また、日本人留学生も必要なヘルプをしてくれました。そして、IIPプログラムで宿題などわからない所は先生がヘルプしてくれました。」
ESLという留学生用のサポートシステムのないジュニアボーディングスクールはアメリカにおいてはRectory Schoolだけでしょう。それでも個別指導が徹底しているので、留学生は3か月程度で学校生活に順応していけるのです。
「私たちは、学校と言うよりも大きな家族です。」とは、この学校のDirector of Admissionのジョン・シーワードさんのコメントです。彼自身2002年のこの学校の卒業生です。彼のお父さん、ブラッド・シーワードさんはRectory Schoolの数学の先生を43年勤められ、来年勇退されます。
父がこの学校一筋に先生としての役割を全うされ、その息子がアドミッションの責任者という学校にとっては要の存在となる-この学校が家族的繋がりを大切にしている実例をそこには感じることが出来ます。
日本からこの学校に入学した留学生は、ほとんどがアメリカの高校としてのボーディングスクールに進学していきます。IIPプログラムはこれからもこの学校の特徴として多くの留学生に貢献することと思います。