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St. Mark’s School訪問

ボストンのローガン国際空港から31マイル、40分ほどの距離にあるSt. Mark’s Schoolは、アングリカンチャーチ(イギリス国教会)の流れをくむプレスビテリアン教会を母体として作られた学校です。
ウィキペディアによれば、プレスビテリアン教会は、アメリカでの信者数300万人、大統領の1/4、アメリカ最高裁判所長官の1/4、そしてアメリカ合衆国議会と合衆国最高裁判所判事の約半分がこの宗派に属しているそうです。アメリカの人口3億2千万人強の比率から言えば、1/100に満ちませんが、アメリカ社会には大きな影響を与えている宗派といえると思います。
下記、この学校の基本情報です。
St. Mark’s School
総生徒数:362人(寮生273人、通学生89人)
学年:9年生~12年生
留学生(寮生)受け入れ学年:9年生~12年生
創立年:1865年
現在の日本人生徒数:3名
Boarding School Reviewによれば、この学校の寄付金総額は141ミリオンドルとボーディングスクールの平均寄付金総額16ミリオンドルと比較してかなり大きく、APコース数も32と平均の倍です。この学校の卒業生の社会的貢献が寄付金の額に現れているのではないかと思います。
1時間あまりの施設見学で気づいたのは、学校施設のいろいろなところある卒業生たちのリストです。スポーツ、学業、芸術、音楽等で顕著な業績があった生徒のリストに加えて、米西戦争(1898年にアメリカとスペインの間で起きた戦争。スペインが敗北しカリブ海および太平洋のスペインの旧植民地に対する管理権をアメリカが獲得)に参加し命を落とした卒業生のリストもありました。
ボーディングスクールはいずれも個性的で、おおよそ学校施設については、日本の学校の校舎といった類型的な建築物がありません。その中で、この学校は、最新のテクノロジーを重んじて、生徒の科学的好奇心を刺激するような近代的な施設がある一方で、古くて巨大なチャペルや煉瓦造り学習棟など、ずっしりと重く感じられます。これがアメリカのプロテスタンティズムの表現なのかと感じました。
この学校のアドミッション待合室は、訪問者でとても混んでいて、親と生徒は別々に施設見学が行われました。ずっしりと重い雰囲気のあるこの学校ですが、私たちを担当したアドミッションオフィサー、クワメ・ゲールさんはジャマイカ出身で日本に2年間いたそうです。ゲールさんは男性ですが、イヤリングをしていて、女性的な感じのある人でした。将に、ボーディングスクールの多様性は生徒のみならず、そのスタッフにも言えることではないかとしみじみ感じました。

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