ボーディングスクールへの出願－推薦状
アメリカ、ボーディングスクールへの出願には、推薦状が3通必要です。英語、数学を担当する先生、そして学校管理者あるはアドバイザー（日本の場合、担任の先生）に推薦状を作成してもらいます。
オンラインによるもの、TABSのペーパーベースの推薦状ともに内容はほぼ同じです。日本の場合、推薦状というと推薦すべきところのある生徒のみに学校が書くといういわば特別性が連想されますが、ボーディングスクールの推薦状は、生徒の人物評価です。
学習面のみならず、スポーツ、芸術、音楽、その他の学校活動で担当の先生が生徒をどのように評価しているかを示すものです。
日本の場合、組織としての学校が相手校に推薦するという生徒の所属先が重視されるように思いますが、ボーディングスクールの場合は、あくまでも推薦状は書く人の個人的な意見の反映です。したがって、多くのボーディングスクールが日本人出願者の場合、塾や家庭教師からの推薦状を受け入れてくれます。
日本の私立学校の場合、推薦状は学校をやめないと書かないという慣習があるようです。英語圏の場合、生徒が先生に推薦状をお願いする時は、それを受けるかどうかは先生個人の判断であり、生徒が学校をやめないと書かないということはありません。
日本がいかに個人よりも組織を重んじるかが感じられます。
推薦状はすべて英語で作成されなければなりません。普段、英語で文章を作成することがない人にとっては、推薦状の作成は簡単ではありません。幸いにも最近は、英語を母国語とする先生が中学、高校に在籍するようになりましたから、そのような人に文章作成は依頼されるのが良いと思います。そうでないと、日本式の推薦の仕方は具体性に欠けていて、推薦内容としてはあまり説得力のあるものになりません。
オンラインの推薦状となると、英語が理解できて、パソコン操作知識がある程度ないと難しいと思います。その意味でも、英語を母国語とする人の援助は積極的に求めたいものです。
推薦状の提出期限は新学期9月入学の場合、1月末になります。すでに2018年～2019年の出願は開始されました。1月末までまだ時間は十分にあります。推薦状の依頼は余裕をもって行いことをお勧めします。
