与えられる教育と選ぶ教育
日本では、教育は学校から与えられるものという概念があるように思います。それに対して、英語圏では教育選択するものという人々の意識が強いように思います。
教育の根本を知識と考えると、与えられることの意味がより明確になります。知らないことが多い幼年期、少年期、青年期と段階的に知識を増やしていき、社会に出た時に困らないようにするということになります。知識を増やすことが重要であり、知識が無いことは、社会に参加するうえで基本が欠けてしまうという考え方です。
近年、この与えられるという概念に大きな変化が起きています。日本だけではなく、教育の概念が通信情報革命により劇的に変化しました。今まで、与えられてきた知識は、わざわざ教室で教えられ、それを試験によって確認しなくても、誰でもいつでもスマホやタブレットなどウェブに繋がるツールがあれば、瞬時に必要な情報を必要なだけ取り出せるようになりました。
「それなのになぜ、いろいろなことを覚え込み、それをテストで試されるの」という疑問を多くの学校に通う生徒たちは持っています。「テストに出ることって、終わってしまえばそれでお仕舞、その後は忘れっぱなし。それでも、何も困らない」という生徒サイドの叫びは、進学志向が強い学校に行けば行くほど、まともに取り上げられません。むしろ、そのような考えが危険分子としてなってしまう可能性も高いと思います。
これからは、与えられる教育ではなくて、選ぶ教育にしましょう。
グローバル社会なのですから、世界から良い教育、自分合った教育を探し出すようにできていいはずです。体験に重きを置き、順応性や適応性をフル稼働させれば、異文化という鏡はとても素直に新たな「あなた」を映し出してくれるはずです。あきらめないこと、物事が成就するまでには、試行錯誤や失敗というプロセスも必然であること。何より、現状を変えよう、どうにかしようと苦労させられるときは、自分の意識の持ち方によって、良い方にも悪い方にも劇的に変化することなど、覚えるという単調作業からでは、思いもつかない教育の在り方を発見することになるでしょう。
その一歩を踏み出すには、とても大きな勇気と決断力が必要です。もちろん、日本での教育に比べれば費用もたくさん掛かります。それでも、方法がないわけでは決してありません。
若い人たちのチャレンジを歓迎してくれる教育を世界で探してみませんか。
