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Peer Tutor制度について ボーディングスクール

生徒が生徒を教えるのがPeer Tutorという制度です。アメリカの多くのボーディングスクールで実施されています。得意なところをより伸ばすために、また、身近にできるボランティア活動として、このPeer Tutor制度はボーディングスクールにおいては、とても有効に機能していると思います。
教えられる側のメリットとして、気を遣わずに何でも質問できるということがあります。先生だと、素直に聞けないようなことも生徒同士であれば、気兼ねなく自分の本音を吐露できます。わからないことを恥ずかしがらずに、また隠すことなく素直に言えます。また、教える側も「わからない」という生徒の気持ちを汲むこともできると思います。
先生の忙しさの一部をPeer Tutorによって解消することもできます。アメリカの大学においては、Teaching Assistantといって、作文の添削などを先生に変わって行う制度がありますが、Peer Tutorも、先生の負担を軽くするということにおいては共通しています。
将来、教育の分野に進もうとする生徒にとっては、Peer Tutorを教育実習のマイナー版と捉えることもできます。また、人に教えることで、自分の知識をより確実にすることもできます。そして、時には自分の至らないところを、教えるという作業を通じて発見することも十分に考えられます。
得意ところを伸ばし、それによって不得意なところも補うという考え方の実践がPeer Tutorという制度に反映されていると思います。
制度化されていなくても、生徒が生徒を教えるということは、広く中等教育機関では行われています。
クラブ活動の仲間や、仲の良い友達、先輩から勉強のみならずいろいろなことを教えてもらうということは、誰でも経験していると思います。
ボーディングスクールの先生たちも当然、そのような生徒の現場を知っていますから、Peer Tutorという制度は、生徒同士での学習作業をより合理的に、より効率よく、双方のメリットになるように考案された制度です。
日本からの留学生は、基本的に英語のハンディがあるので、Peer Tutorの制度を上手に活用することが最初はできないと思いますが、2年目以降は自分の意思次第で場合によっては、ESLの先生のサポートも可能かもしれません。
そのように発想することで、ボーディングスクールに通うアドバンテージを獲得できるのではないかと思います。

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