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アメリカ大学への入学準備

フレッシュマン(9年生:日本の中学校3年生)がアメリカのハイスクールの1年生です。すなわち、アメリカの高校は4年間あります。この時期、日本では高校入試ですが、アメリカを基本に考えると、9年生時には、自分がリーダーシップを取れるような活動や組織に参加することが勧められます。学業面については、特別な準備は指摘されていません。
サーフモア(10年生)になると、大学出願の詳細な計画づくりと学力試験(SAT)への準備が求められます。出願のための計画とは、コモンアプリケーションというオンラインによる共通出願に対するものが中心です。
アメリカの大学入試ではこの共通出願が標準になっているため、それを完成させるための知識をこの時期に十分に得ることが、入試の基本になります。それに加えて、大学でやりたいこと、自分の経歴、特性、個性などをどうしたら有効に表現できるかという、エッセイ(作文)を考えることがこの時期に求められます。
ジュニア(11年生)になるとSATを受けます。アメリカの進学指導においては、フレッシュマンやサーフモア時にSATを受けることは勧められていません。その理由は、受験に対する早期すぎる試験準備で生徒たちが「燃え尽きてしまう」ことを防ぐためです。
9年生、10年生の時点で学業が順調に行っていれば、11年生になればさらに伸びが期待できます。本人の受験に対する意欲と具体的な努力のバランスを取るために、高校時代の初期にSAT対策に特化すると、燃え尽きてしまうと考えるのが、アメリカの進学指導の基本となっているようです。
現実的に、入学難易度の高いボーディングスクールでは、SAT対策は学内ではそれほど問題にされないようです。もちろん、必要な生徒に必要な援助ができるのがボーディングスクールの大きな特徴ですから、11年生になってから、SAT対策のための個人教授をうける生徒もいるでしょうが、テンスクールズやランク4の学校においては、生徒ひとり一人が、11年生になれば、自分でSAT対策をやりくりして、最終学年には、SATでの高得点(2000点以上)を達成しています。
12年生になった最初の月、9月には推薦状を書いてもらう先生を確保して自分の第一志望校を決定します。そして、10月にはSAT IあるいはSAT IIを受けます。
アメリカには、大学入試に単願による出願があります。アーリーアプリケーションと呼ばれているこの方式は、11月に出願が締め切られ12月には合否の発表が行われます。
つづく

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