留学コンシェルジュ

日曜コラム 定年退職のないアメリカ

先日、アメリカで留学生の受け入れを行っている非営利活動法人代表が
来社した折、アメリカの定年退職時期について質問しました。
彼は、アメリカ系企業の日本支社で数年間働いた経験がある人です。
ある程度、日本の社会、文化も理解しています。
その彼によると、アメリカでは定年退職制度というはないそうです。
自分が働きたいだけ働けることになりますが、
実際、そのような人は稀のようです。
働く期間は自分で決めるということを、ボーディングスクールで考えてみると、
確かに70歳を過ぎてなお、教鞭を取っている人たちを学校訪問の際に
見ることがあります。
好きな仕事をやり続けることができるのは、
とても幸せな人ではないかと思います。
しかしながら、大多数の人は、比較的早く退職して、
余生を過ごすというのが、欧米社会一般の通念なのかもしれません。
この選択肢、日本ではおそらく定着することはないでしょう。
いくら外から情報が入ってきても、結局、
その国に適応しないものは、受け入れられません。
日本の場合、そもそも国の始まりからして、大陸からいろいろなものを吸収して、それを自国に合うようにして発展してきました。
ファーイーストに位置する日本は、情報の終着点でヨーロッパのように
次に流れていく先がありません。
故、司馬遼太郎さんが言ったように、「文化は外からやって来る」というのが、
私たちのDNAのなかには、あるのかもしれません。
しかし、「定年なし」という労働文化は、
戦後日本に定着することはありませんでした。
すでに、年功序列も終身雇用も実質的になくなりました。
それでも、働く期間に制限をつける制度は堅持されているように思います。
その理由は、日本の年金制度にあると思います。
それも、変わらざるを得なく、その時期も刻々と近づいています。
アメリカ、および欧米では、年金制度がそもそも日本のように
国が主体になっていないので、働く期間は自分が決めるのではないかと思います。
これから、日本の人たちが世界との付き合いを多くしていくと、
働くという概念も徐々に変化していくことでしょう。
冒頭の非営利団体の代表ですが、彼は2代目になります。
初代代表のルース・パワーズ女史は、10年以上前に引退されました。
ルースを引き継いだ彼、今、とても忙しく、世界を飛んでいますが、
彼には、定年退職という概念は、全くといって無いようです。

関連記事

関連キーワード

留学コンシェルジュ

TOP

株式会社毎日エデュケーション小学生・中学生・高校生専門の海外留学サポート イーコンシェルジュ〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル1FTEL 03-6267-4189