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暗記からの脱却

<昨日のブログに続きます>
日本の受験が壮大な暗記に基づいていると昨日のブログで述べましたが、暗記しなければいけない事柄が10代の生徒たちの学校生活には必ず伴います。理科の分野における新出単語は、覚えないことにはその次の段階に進めませんし、歴史分野では大きな出来事の年代を覚えることで、歴史の流れがより明確になるでしょう。
数学の定理、英語の単語や熟語、国語の漢字や熟語などなど、学習の基礎には、暗記は必須項目です。
教育の大きな問題と課題は、生徒たちがどのようにしたら自ら進んで、教育を受けたい、知りたい、試したいというやる気を持たせることができるかにかかっていると思います。
ある留学を控えた生徒が、日本の自校の先生に、「生徒の(成績)評価をテストの点数だけでするのはおかしい」と言ったところ、「では、何で評価したらいいのか」というのが先生の返事だったそうです。先生としては、その生徒とのコミュニケーションを増やすために、議論のきっかけを作りたかったのではないかと思ったのですが、「それ以外に何で評価したらいいのか」というのが、その先生の本音だったそうです。
ボーディングスクールであれば、授業への参加度、宿題の出来具合、小テスト(クイズといいます)の結果などが当然、生徒の評定の半分以上を占めるわけですが、日本の場合は、ほぼ定期考査テストの結果がすべてと言えるでしょう。
である以上、日本の中等教育機関で学ぶ生徒が暗記に全力を尽くすことは、きわめて合理的であると言えます。
暗記の繰り返しという単調な作業を6、3、3年と行い、その流れにうまく乗って、徹底的に知識を増やして、どのような問題が「与えられて」も正確に、かつ迅速に答えられるというのが、日本式秀才なのかもしれません。そこには、創造、独創的要素はそれほど必要ではありません。
問題は創り出すのではなくて、向こうからやって来てくれます。すなわち受身です。
それが通用したのが戦後復興期から成長期の日本社会でした。今、日本は成長気を過ぎて、欧米社会と同様、成熟社会を迎えています。社会の変化に伴い、戦後社会を支えてきた終身雇用や年功序列といった価値観が自然消滅する中で、中等教育機関から高等教育機関への選抜方式は、自然消滅するどころか、堅持されている状況です。すなわち、暗記量の増加と暗記範囲の拡大です。
これから日本を支える若者たちの教育は、とても重要であることは間違えありません。そのために今までの方式を修正しつつ変えていくのがいいのか、あるいはドラスティックに変換するのがいいのか、それを判断することに「受身」であることを変えることが、一番合理的で実践的であると思います。
海外には目を見張るような生徒の能動に中心を置く中等教育機関が多数存在しています。

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