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#3 ボーディングスクールの性格の違い

<前日のブログに続きます>
通いの生徒が多い学校と寮生の多い学校、その違いは生徒のニーズにどのように答えるかということにあると思います。
通いの学校の場合、その地域の人々のニーズは、単に進学することだけにはとどまりません。成人となった時に必要な生活技術などを必要とする生徒います。また、学校の卒業生もその地域で生活している人が多く生活コミュニティーが何を子どもたちに求めるかということも学校運営上では重要なことになります。
一方の寮生を主体とした学校は、生徒募集の範囲がアメリカ全土のみならず世界に拡大できるわけですから、当然、学校運営の基本はより進学色の強いものになると思います。
今回訪問した、寮生を中心とした学校をHebron Academyと、通いの生徒を中心としたMaine Central Institute(MCI)とを比較すると、アドミッションスタッフの留学生受け入れに対する説明の根本は、生徒の人間的成長という点では、同じですが、成長のための方法は、Hebron Academyのほうが、個別指導のクオリティーが高いように思います。
留学生受け入れの際に求められる学力、英語力という点においては、生徒の意欲があれば、成績が平均以下で、英語力はゼロであってもMCIが受け入れてくれます。
留学生志願者が学校訪問をした場合は、一対一の面接もありません。
一方のHeborn Academyは、英語力の有無にかかわらず必ず面接が実施されます。もちろん、成績についても平均以下の場合はその理由を聞かれます。
MCIがほぼ留学生の受け入れに対して、とてもオープンであるのに対して、Heborn Academyはクローズドであると言えると思います。MCIの場合、地域に根差しているのですから、生徒の受け入れがオープンであり、学力だけでなく、生活技術なども学べるということが、留学生にもそのまま適応されています。英語力がなければ、それなりのESLインフラを整備できる経済力があるのも、通いの生徒が多い私立学校の特徴ともいえると思います。
Hebron Academyが志願者を選択するのは、寮制学校の必然ともいえると思います。世界から集まってくる生徒たち、全員をオープンに受け入れていたら、寮生活が成り立たなくなると思います。
通いの生徒の多い学校と寮生の多い学校、授業料に関しては数千ドル、通いの学校のほうが安い程度で大差はありません。どちらの学校が自分に合っているか、それを決めるのは、志願者自身です。

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