留学コンシェルジュ

#2 英語力がなくても受け入れ可-ボーディングスクールズ

昨日に続き、英語力がなくても受け入れてくれるメイン州のボーディングスクール、Maine Central Institute、そして英語力を要求するHebron Academyを訪問しました。
Maine Central Institute
総生徒数:480人(寮生数128人、通学生352人
学年:9年生~12年生
留学生(寮生)受け入れ学年:同上
創立:1866
全生徒に占める留学生の割合:15%(Boarding School Reviewより引用)
日本人留学生:0名
総生徒数:258人(寮生人181、通学生77人)
学年:6年生~12年生
留学生(寮生)受け入れ学年:9年生~12年生
創立年:1804年
全校生徒に占める留学生の割合:28%
現在の日本人生徒数:5名
前日のブログで10年生の日本人留学生が2年間たらずの留学生活でTOEFL84点を達成したことをお伝えしました。そして、「好きなことができる、やらせてくれる」という本人のコメントがありました。
好きなこととは、勉強ではないでしょう。
スポーツ、芸術、音楽、趣味、興味に関することが学校生活のなかでできるとその生徒は言っています。果たして、好きなことをしながら、TOEFL84点という日本でいえば難関大学入学にもう少しで手が届くだけの英語力を高校1年生で到達できるでしょうか。
日本的受験思考からすれば、徹底した基礎学習の繰り返しが勝利を生むということになり、好きなことは差し置いて、1-2年間は受験勉強に没頭するということになると思います。スポーツの好きな生徒たちも受験への準備のために、3年生になると引退をします。
英語圏のボーディングスクールでは、引退は自分自身が決めることであり、その時期は受験準備のために最終学年に特定されることはありません。すなわち、忙しいことをマネージできることが能力であり、そのような力が特に難関大学への入試においては、アドミッションスタッフの目に留まることになります。
今回訪問した、St. Johnsbury Academy、Fryeburg Academy、そしてMaine Central Instituteは総生徒数の多い私立高校として、地域のために貢献するということをとても大切にしている学校です。生徒の特性は千差万別です。学業分野だけでなく、そのほかの広い分野での生徒の能力開発や適性といったことを、具体的に実行し、結果に結びつけなければ、私立であるがゆえに学校存亡の危機に立たされます。
留学して2年足らず、10年生にしてTOEFL84点を達成した日本からの留学生が、好きなことをして、学力も並行して伸ばすことの好例といえます。
上記3校では、学校の機能をすべて留学生に開放すべく、英語力のハンディに対しては、専任の先生を配置して、ESLクラス主体の学習から、スムーズに正課の授業に移行できるように考えられています。
では、通いの生徒の多い地域に根差した学校と、Hebron Academyのような寮生が7割を超えるようなボーディングスクールとの違いは何かを次回のブログで考えてみたいと思います。
つづく

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