留学コンシェルジュ

#2 留学生の英語習得過程

<先週金曜日のブログに続きます>
英語力の伸びと学力の伸び、その共通点は継続した努力にあると思います。
留学生活1年間でリスニング力とスピーキング力が伸びる背景には、毎日の生活でそれが必要で、欠くことができないという現実があります。
継続の必然性によって、留学生たちはリスニング力とスピーキング力を身に着けるのではないかと思います。
英語を読むこと、書くことは日常生活の中では必要でありません。あくまでも、学習の課題としてそれが必要であり、学校で学ぶ生徒である以上、読むこと、書くことは彼らの義務として行わなければいけないことです。
この学習イコール義務の概念がすでに日本で定着しているがゆえに、留学というあらたな学校での学習ステージでも留学生たちは義務の概念からなかなか抜け出すことができません。
日本の授業よりもはるかに生徒の発言機会が多いだけでなく、自ら率先してかんがえ、調べ、結果を出すという新たな学習方法に初年度は戸惑いの連続となります。
テスト対策が中心だった日本式学習から、クラスが中心となるボーディングスクール式学習に切り替えるための期間は1年くらい必要になるのかもしれません。
日本式の勉強は、学ぶ範囲も学ぶ深さもおおよそ決められているので、自分の目標が明確な生徒にとっては、楽な学習方法かもしれません。塾や予備校など学校外の補習学習も充実しているので、その流れに乗ることができたならば、自動的に学習が流れていきます。
それと対照的に、授業主体のボーディングスクールの教育においては、日本のような予備校、塾、家庭教師といった補習学習システムはありません。最終的には、大学への合格の基準が試験の結果によらないところが、そのようにさせているのではないかと思いますが、日本からの留学生にしてみると、今までの学校文化が根底から変わる訳ですから、その適応には、1年という時間も必要と思います。
大学に留学した日本人学生たちが、その読書量の多さに最初はとてもついて行けずに戸惑うとは、一般に良く言われます。そしてそのパターンは、ボーディングスクールにおいても当てはまり、多く読んで書くことにより、留学生たちは、徐々に英語圏での自分のペースを掴んでいきます。
つづく

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