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考えさせる授業 ― ボーディングスクール

昨日のブログでボーディングスクールの成績評価について述べました。決してテストの点数だけで成績が決まらないこと、日常の授業での生徒の参加度も成績評価の対象となること、さらには宿題の完成度も成績評価の対象となることなど、日本の中等教育での成績評価と比較して、ボーディングスクールのそれがかなり違うことがわかります。
結局、ボーディングスクールの教育を一言でいえば、生徒に考えさせるということになると思います。
考えるという作業は明確な自分の意識が必要です。何をどのように考えるのかを自分で決めなくてはいけません。そのように考えていくと、一クラスの人数は少なければ少ないほど良いということになります。すなわち、考えるヒントや考えことのもとになることを先生や他の生徒と共有するためには、授業中のコミュニケーションが絶対に必要だからです。
ボーディングスクールの授業には、「試験にでる」という先生のコメントはおそらくないと思います。そもそも、試験そのものが暗記を基本にしたものではないからです。歴史、社会、国語(英語)などは、人文学(Humanities)に分類されて、専用の建物あるいは棟の一部を形成しますが、この人文学のセクションのクラスは多くのボーディングスクールが楕円形のオーバルテーブルを使います。クラス全員が対面で話せるようにとの配慮です。その人数は多くても15名くらいです。通常のクラスは先生と生徒のディスカッションになります。先生は生徒に問題を提起し、それに生徒が答えますが、答えはもちろん正解、不正解ではありません。いろいろな意見が生徒から出され、それを取りまとめるのが先生の役割と言えます。
発想を重視するところに、You are specialやMake a differenceの実践があります。
日本式に考えれば、話してばかりの授業で果たして、学ぶべきことが終えられるのであろうかという疑問があります。たとえば、歴史の授業であれば、古代から現代まで覚えることは山ほどあります。その基本事項を飛ばして、議論に集中できるのだろうかということです。
おそらく、ボーディングスクールでは、日本のような史実の暗記に徹するようなことはありません。一般に歴史の教科書は厚さが3-4センチあります。その教科書は初めから終わりまでを網羅するのではなく、生徒の参照本として使われます。そして、授業の中心は、先生による問題提起やテーマによる学習となり、生徒に覚えることを強いる講義形式の授業は人文学の分野においてはないのです。

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