留学コンシェルジュ

#1 中学、高校留学と進学について

留学に適した時期というのは、限られたものではありません。使える英語力を身に着けるという限定的な目的ならば、大学生時代や社会に出てからでもその機会はあります。そのなかで、なぜ中学、高校時代の留学なのかを考えてみたいと思います。
英語力を習得するという点だけから考えると小学校高学年での留学も考えられます。しかし、言葉を習得するのが早いとはいえ、親もとから離れて生活をしなければならないので、それが寮であれホームステイであれ、親子の絆という面では、それを維持し、かつ強いものにしていくことに、とても時間と労力がかかると思います。
イギリス、スイスのボーディングスクールでは小学校低学年から留学生を受け入れる学校が多く見られますが、彼らの教育文化においては、それが可能となる要素が歴史的に培われてきたのだと思います。
アメリカや日本では、小学校時代は親と過ごすということが社会の通念となっているので、小学校低学年時での留学はそれほど多くはないと思います。
アメリカの東海岸地方のジュニアボーディングスクールでも寮生の受け入れは早いところでも5年生からで、それ以前から留学生を受け入れる学校は実質的にないと言えます。
英語力以外の社会性や学習力という面では、中学、高校留学は理想的な環境を与えてくれると思います。
社会性については、親がいない環境で親の存在に対して客観的に考える絶好の機会を留学は提供してくれます。日本での当たり前が留学先では通じないということがたくさん起こります。そのたびに留学生は、異文化を学びそこで生きていくための術も習得せざるを得ません。
学習においても、日本の学校で要求されることと留学先のそれは同じものではありません。そこで「なぜ」と考える力、それを受け入れる心の広さ、そして今まで日本で受けてきた教育の良いところを生かしていく知恵は、早く身に着ければつけるほど、将来の応用力に繋がると思います。
中等教育時代の留学は、まだ人間的にも成熟していないため無国籍人間になってしまうという一般論がありますが、それは机上の空論です。国という概念を持つことは中学生に難しくても、家族という概念のない中学生はいません。この時代の留学、中途帰国の生徒は100人に対して1-2人です。その理由が私には家族の絆の深さであると確信しています。
親がどれだけ懸命に子どものために考え、仕事をして留学をさせたかということが理解できるから、中途放棄などできないと中学生くらいになればしっかりと異国の地であっても考えられるのです。

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