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休日コラム 世界的なミツバチの減少、自然との共存

カナダの西海岸、バンクーバーの隣、ビクトリアで留学生受け入れを
している友人がオフィスを訪れたおり、私の次男が養蜂家であることを
彼に伝えると、「ミツバチの減少はとても大きな問題だね」と彼が言います。
息子にミツバチの減少について聞いてみました。
彼によると、ネオニコチノイドという農薬の成分が
ミツバチに作用していると言います。
機械で分析できないような微量でもミツバチにそれが作用して、
帰巣本能を狂わせてしまうというのです。
団体生活をしているミツバチにとって、巣に帰れないことは死を意味するそうです。
では、息子の養蜂地である千葉県、君津市はどうかというと、
この山奥まではさすがにネオニコチノイドの影響は無いようで、
彼が飼育するミツバチは元気にせっせと蜜を集めているようです。
問題は、ミツバチがいなくなるという現象が世界で見られることではないでしょうか。
息子が言うには、農業先進国であるフランスなどでは、
すでにネオニコチノイドに対する規制が行われているというのですが、
日本では、まだ規制などはないといいます。
農業のこれからを考えると、友人のカナダ人が言うとおり、
ミツバチの減少はとても大きな社会問題なのだと思います。
息子が独立して養蜂を始めて3年あまりが過ぎました。
今までのところ、彼の飼育しているミツバチが突然として消えることはありません。
また、春になる前にミツバチを買い足す時も、「ミツバチ減少」の影響で、
その値段が大きく変動することもないようです。
自然と共存することが、これから私たちに課せられた使命として
いよいよその力が問われることになると思います。
そして、このテーマは次世代にしっかりと引き継がれなければなりません。
そのためには、やはり教育がとても重要になると思います。
特に小さなうちから自然とは何か、自然と人間とのかかわりなどについて、
取り組むことが必要となるのではないかと私は思います。
3連休の最終日、息子は木更津海まつりというイベントに参加しています。
地域活性化のためのイベントと思いますが、彼はそこでハチミツを販売しています。
デモンストレーション用の透明巣箱に子どもたちが興味を持つようです。
そこに親も集まってきて、蜂蜜を買ってもらうのですが、
彼を見ていると、生きものが好き(彼の場合はそれがミツバチですが)で
あることが、彼を生かしている力になっているように思います。
自然と共存することのひと隅を彼がこれからも担うことを
親として私は期待したいと思います。

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