留学コンシェルジュ

留学生たちの今-四半世紀を経ての再会

昨日のテーマ、留学生―日本の大学受験の続きは次回以降にさせていただき、今日のブログは1989年にお世話した生徒さんとの再会について述べます。
1989年、日本はバブルの絶頂期、そのなかで私のコンサルティングファームも日本で初めての高校生向けの卒業を目指す留学の本を出版して、沸騰する好景気を迎えていました。コンサルタントの帰宅時間は22時前ならいいほうという状況でした。
そんな繁忙期にお世話した生徒の一人からメールで連絡があったのが、7月末でした。日本の大手企業で働いている彼は、42歳の働き盛り、とても忙しいようですが、「今日なら空いている」という連絡があり、その日の夜、オフィスに来てくれました。
彼が留学してから27年が経ちました。高校時代に留学してから日、米にまたがる彼の学業と仕事の話に私は引き込まれました。普段なら夕食の席でも私はメモを欠かさないのですが、今回は、メモするトピックが多すぎて筆をとることさえままなりません。彼の話を聞いているとひらめきがとめどなく湧き上がってくるのですが、メモを取るよりも話を聞いていたい、そして話したいという気持ちであっという間に2時間が経っていました。
四半世紀を超えた再会ですが、私と彼は大の車好きで、お互いの知識も経験もバランスよく共有できました。そして彼の知識は私のそれを凌駕していて、車の話だけでもほっておけば二人ともきりがなかったでしょう。現代では、F-1でも、スティックシフト(マニュアルギア)からパドルシフト(電子制御)に変わっているということは私にとって衝撃ともいえました。ちなみに、彼は車マニアを地でいっているので、愛車のBMWセダンはスティックシフトだそうです。
彼と私の共通点、それは志でした。なるべく多くの日本の人々に日本を出て世界を見てもらいたいという心からの希求です。彼のアメリカ留学高校と大学合わせて7年間の後のキャリアについては次回以降のブログで述べますが、話せば話すほど、驚くほど私がお世話する生徒や家族に伝えたいことと、彼が自分の部下に伝えたいことが一致するのです。
それは、既存の概念にこだわらず、世界で自分を試すということに集約されると思います。私が彼との2時間余りの話のなかで、一つだけメモしたのはAmerican Hospitalityでした。彼に紹介した学校は敬虔なクリスチャンの学校でアメリカの中部、アーカンソー州にあったのですが、寮が閉じる時期になると、幾人かの生徒が留学生であるかれの行き場を心配して、自分の家に来いと言ってくれるのだそうです。異国での人のありがたさに彼は感動します。
つづく

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