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週末コラム 28年前の卒業生からのメール

留学コンサルタント長くやっていると、突然昔の生徒さんや保護者のみなさんから
メッセージをいただくという幸運に恵まれることが時々あります。
昨日の午後、28年前にお世話した生徒さんから突然にメールが届きました。
「こんにちは、お久しぶりです。」で始まるメールですが、
その人の名前だけでなく、留学先、ご両親のことなど鮮明に覚えています。
彼によると、先日ご両親と高校時代の話をしていた時、私のことが話題になり
検索したらヒットしたので「驚いた」とのことでした。
お世話した当時から単純に計算すると、彼は43歳以上になっています。
その彼が、「最近の子どもは内向きが多い」と言い、
北米大学卒業者を採用するという立場にあるのだそうです。
私のなかで彼の記憶は中学から高校1年生くらいで止まっていて、
その彼から「最近の子ども」とか「北米大学卒業者の採用」などと言われても
「そうですね」と返信できそうにありません。
私にとっては、その生徒さんは昔のままなので、
「君も子どもでしょう」という思考になってしまい、
採用する立場にいることが想像すらできません。
その彼から、「留学を決めてから、両親を含め多大な、そして適切なサポートを頂き感謝しています」
などとおほめの文言をいただくのですが、自分の昔を振り返ってみると、
おそらく、留学希望の子どもたちや親を相手に、
方言壮語三昧ではなかったのかと思うのです。
その彼が、「是非一度、ご挨拶に伺いたい」というのですから、
これは、ぜひ謙虚に受け止めさせていただき、
私から彼にいろいろと聞いてみたいこが浮かんできました。
メールにあった会社名は日本の大企業でした。
また、肩書はすべて英語で書かれていました。
最後に電話番号が書いてあったので、反射的にダイヤルしました。
「Hello」と出るかなと思ったのですが、受付は女性で日本語でした。
― 斉藤と申しますが、Sさんはいらっしゃいますか というと、
「どちらの斉藤様ですか」と聞かれました。
本人と電話で話して、初めて私の中にあった中学生の彼が、時をワープしました。
立派な社会人となり、大きな会社で自身の経験を生かして仕事をしている
という現実が電話口を通して伝わってきました。
声は、完全な大人であり、良く言えば落ち着いていて、とてもクールでした。
むしろ私のほうが、「オオT君。イヤーほんと久しぶりぃー、元気ぃー、」などど、
落ち着きなく、ポンポンと話しをするなど、昔と変わっていないかもしれません。
8月の後半に会うことを約束して、電話を切ったのですが、ご両親もご健在とのこと。
コンサルをやっていて良かったと実感するとともに、
これからもなるべく多くの人との出会いを大切にしていきたいと思いました。

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