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大学受験対策 - ボーディングスクールと日本

<月曜日のブログに続きます>
勉強以外で好きなことが留学生にとってはとても大事であることの続きです。スポーツ、音楽、芸術、その他で好きなことを、率先して追求するのがボーディングスクールに共通する教育方法です。
小学、中学、そして高校と受験モード、すなわち入学試験対策が強化されていく日本式教育と比べて、ボーディングスクールの教育は受験対策という明確な目標のもとに何をいつまでにどうするという対策は日本ほど具体的ではありません。その理由は、アメリカの大学入試の選抜方法が日本とは全く異なるからです。
日本の大学受験を体験して、わが子を留学させたあるお母さんは、日本の大学受験のほうが、アメリカのそれよりも「簡単」だと言いました。日本の場合、入学試験の結果で合否が決まるといえますが、アメリカの場合、高校の成績、SAT、TOEFLの点数、推薦状、エッセイなどが総合的に評価されるので、試験対策に的が絞れず、高校3年生になったら集中的に受験モードに生活を変えることが難しいからだと思います。
日本の場合、大学受験のために目標を決めることは難しくありません。全国の大学は偏差値で入学難易度が明確に示され、その数字に従って、どのような科目をどれだけ勉強すれば、合格できるかということが瞬時に判断できるようになっています。
一旦、目標が決まればあとは、それに向けて集中するだけです。集中を阻害するようなもの、ことはその期間だけ「お休み」あるいは「中止」してたとえば1年なり2年なりを好むと好まざるとにかかわらず「受験勉強」中心の生活にすれば、すべてはうまく行くというように考えられています。
ボーディングスクールの教育はこのような方法論によっては成り立っていません。あくまでも、生徒たちの好奇心や興味をたとえどのような分野であっても大切にできるように考えられています。
競技スポーツにおいても全員参加が尊重されていて、補欠という概念はありません。バスケットボール、野球、サッカー、アメフトなどの人気チームスポーツは、参加者の競技レベルによってチーム編成されるばかりでなく、それぞれのチームが他校の同レベルのチームと活発に試合を行います。それが、生徒の「やる気」を助長するとボーディングスクールでは考えられています。
スポーツを例に取りましたが、生徒たちの向上心を勉強のみでなく尊重することで、ひいてはそれが勉強の分野にも適応できるとボーディングスクールでは考えられています。

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