留学コンシェルジュ

#3 勤勉な日本人-労働観の違い

アメリカ在住38年、サンフランシスコの市役所でエンジニアとして
働いているTさんは私の留学時代からの友人です。
彼は、高校卒業後に日本で留学資金を貯めて、サンフランシスコに渡り、
サンフランシスコシティーカレッジで工学系の学部を専攻して終了した後、
永住権(通称グリーンカード)を取得して、
市役所のエンジニアリング課に勤務しました。
彼が私に語ってくれるアメリカ人の労働観は日本のそれと比べると、
信じられないほど違っていることに驚かされます。
彼はすでに63歳、現在の2つの大きなプロジェクトを終えたら、
引退しようとスーパバイザー(上司)にその旨を告げると、
「今は辞めないでほしい」と言われたそうです。
派遣会社からの出向という方法と、かなりたまっている有給休暇を
今後2年間に割り振って週に3回の勤務でもいいというプランを
スーパバイザーから提案されたそうです。
彼によるとアメリカでは一般に定年は制度化されていなく、
退社する時期は各自が自由に決められるそうです。
Tさんが退職を引き留められたのは、市の公共施設の新設や改修などの
大きなプロジェクトを組むチームスタッフが他の部署に変わっていったことに
対する自分の仕事の満了を感じたからだそうです。
小さな仕事であれば、限りなくあるそうですが、仕事に執着したくないそうです。
ある大きなプロジェクト立ち上げのミーティングがあった時、
彼はリーダーを質問攻めにしたそうです。
もちろん、一つひとつの質問がプロジェクトを成功させるために必須であることを
Tさんは今までの仕事のなかから理解していたからです。
ひとりのエンジニアからあまりの質問の多さにさすがにリーダーはWhat’s wrong?
と不快な感情を婉曲に表現したそうですが、
TさんはNothing wrong. I just want to make sure everything before I work with you.
実際にプロジェクトが始まると、Tさんはリーダーから指示されなくても、
自分で与えられた仕事は期間内にこなし、次に何をするかの指示を待つのではなく、
自ら提案することでプロジェクトの早期完了に貢献したそうです。
その仕事ぶりをスーパバイザーも十分に理解しているために、
今の退職を惜しまれ、Tさんが仕事を継続するための条件までも
提案してくれたわけです。
Tさんによると、彼の周りには与えられた仕事をするのみで、
なんとそれをリーダーに言わないような怠惰な人たちが彼の周りでは、
たくさんいるそうです。
つづく

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