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#3 教育の選択肢 小学校のボーディングスクール

スイスのボーディングスクールは、すべてインターナショナルスクールと言ってよく、40~50か国の国々から留学生がやって来ます。
「世界の六大陸のうち、私たちの学校に生徒が入学していない大陸が一つあります。さて、どこでしょう」とLeysin American Schoolのもと理事長のSteve Ottさんは、入学希望の生徒と親に質問します。アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、ユーラシア、オセアニアとみな答えるのですが、いずれもNoです。答えは、人が住んでいない南極大陸なのですが、それほどに世界中から生徒がやってくるという笑いの取れるような比喩なわけです。
ヨーロッパよりも歴史的には、はるかに後発でありながら第2次大戦後世界の覇者となったアメリカは小学生、特に4年生までの寮生活には極めて消極的なことは、前日のブログで述べました。
余談ですが、世界のなかでアメリカほど私立の大学、そして中等教育機関としてのボーディングスクールが人気のある国はないと思います。その授業料、寮費はかなり高額にも関わらず、アイビーリーグの大学への入学は超難関であり、志願者は世界から集まり、その評価も非常に高いものがあります。さらに、あの自由な国アメリカでありながら、プリンストン大学、エール大学などを訪問すると、膨大な数の建物のうち、その多くが寮であることにも驚かされます。学校に隣接するところで、みな一所懸命に勉強しています。
それらの超難関校に入学するための予備門として作られたのが、プレップスクールと呼ばれているアメリカのボーディングスクールですが、難関と言われているボーディングスクールに一貫校がありません。
大学での専門的な学習の準備をするために、高校を独立させるのが、アメリカのボーディングスクールの教育習慣となっているといえると思います。
さて、アメリカのボーディングスクールの基本となった本家のイギリスではイートンやハーローといったパブリックスクールはどのような受け入れ年齢になっているのでしょうか。イギリスのボーディングスクールの難関校、ザナインとして知られている学校の寮生受け入れ年齢を調べてみました。
ウェストミンスター・スクール    13歳より(1560年)
ウィンチェスター・カレッジ     13歳より(1382年)
イートン・カレッジ       13歳より(1440年)
ハーロー・スクール     13歳より(1572年)
ラグビー・スクール         11歳より(1567年)
マーチャント・テイラーズ・スクール 通学生のみ11歳より(1561年) 
セントポールズ・スクール    
シュルーズベリー・スクール 13歳より(1552年)
チャーターハウス・スクール 13歳より(1611年)
つづく

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