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ルームメイトとのトラブル - ボーディングスクール

親もとを離れて初めての寮生活で留学生たちはいくつかの障害を乗り越えなければなりません。勉強面、活動面などは、先生とのかかわり、指導のなかで行われますが、寮生活で部屋を共にするルームメイトとの関係は、彼らにとって異文化を持った人との初めての対等な付き合いとなるわけで、そもそもすんなりとうまくゆかないのが当たり前ともいえます。
今までに生徒や親から報告をうけたトラブルを考えることで、それが今後、留学を目指す人たちの参考になればと思います。いくつかの典型的な留学生からのルームメイトに関する苦情を挙げます。
音楽がうるさくて落ち着けない
部屋の片づけをせず、自分がいつもそれをやるはめになる
シャワーを浴びている様子がなく体臭が気になる
借りたものを返さない
わがまま勝手にふるまう
勉強をしない
同室の生徒とのトラブルの解決策を一言でいうと、自分の意見や気持ちを相手に素直に言葉で表現することです。「音楽のボリュームを下げて」と言えば、Noという返事はほぼ返ってこないのですが、その一言が言えずに留学生たちは苦悶します。そして、どうにか音楽がうるさいということを自分が気にしていることを相手に気付かせる方法を模索するのですが、良い案が浮かばず、最悪の場合はその状態が数週間続くことがあるというのが留学生の留学初期の状態です。
このような時に誰しも思い浮かぶのが、「お母さん」ですが、実は、留学生の日常では簡単に日本との連絡ができるわけではありません。時差と学校でのスケジュール、ワイファイの使用可能時間の制限などで、ウィークデイの日本との連絡の機会は思うままには行えません。それがストレスとなって、本人の気持ちを苛立たせ、「ボリューム下げて」の一言がでないことが、日常生活に大きく影響するということもあり得ます。
問題にぶつかった時、多くの留学生たちはまず自分の考えられる範囲での解答を模索します。しかし、考えの幅が異文化対応できていないのです。日本での生活を基にして答えを出そうとします。それ故に、ストレートに自分の意見を伝えるという英語圏では当たり前のことが、日本の生徒には導き出されないことも多いのです。
つづく

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