留学コンシェルジュ

コロナ下における留学について

東京では梅雨が明けてやっとカラッとした気持ちの良い夏の太陽が降り注ぐ季節になりました。

本来であれば、私が長年関わってきた中高生向けのトロント大学サマープログラムに参加者たちと共に出発するため、成田空港に出向いているタイミングになりますが、今年は残念ながらそのプログラムは行われません。

3月の時点で漠然と夏になれば収束するだろうと考えていたこのコロナ禍は引き続き世界中で猛威をふるい、同様に我々の生活にも大きな影響を与えています。しかしながら留学という側面で見てみるとその対応の方法は各国で少しづつ異なるようです。

例えば、早い段階でコロナの封じ込めに成功したニュージーランドは数える程の新規のケースは出てきているものの追跡が可能な範囲での感染に留まっているとの事で、国内においては限りなく普通の日常が戻ってきているという報告を受けています。ニュージーランドは留学大国という事もあり、留学生の早期の受け入れについて積極的に動いているものの、政府機関が行う定期的なウェビナー(オンラインセミナー)では2020年での留学生の受け入れについては難しいという見方を示していました。早くても2021年という見方ですが、具体的な見通しについては立っていません。

一方でアメリカについては一時、オンラインでの授業に対する学生ビザの発行は認めないというアメリカ政府の暴挙とも言える方針が一時示され、大変な混乱と不安を現地にいる学生のみならず9月から留学をする準備を進めていた学生たちにも与えましたが、多くのアメリカの大学からの反発もありすぐに撤回となりました。ここで方向転換が迅速に行われるのは実にアメリカらしいと言えるのかもしれません。政府の混乱とは裏腹にアメリカの教育機関は着実に留学生受け入れの準備を少しづつですが、丁寧に進めていました。

アメリカのボーディングスクールも海外からの生徒を受け入れる以上、コロナのリスクは切り離せないですが私がお世話をする学生を送る学校では日本におけるPCR検査、そして現地でもPCR検査を受けた上で学生の受け入れを行います。もちろん現地では14日間の隔離も求められます。結果的にボーディングスクールという性質上、子供達を隔離しやすい環境である事、そもそも人工密度のとても低い環境である事が功を奏することになりましたが、3月の段階でも出発の数日前まで毎日のように状況が変わる中での判断を迫られる状況だったので、まだ9月まで1ヶ月ある状況の中で、これから渡航をする学生と親御さん達はまだまだ予断をするさない状況といえるでしょう。

我々コンサルタントも、ほぼ毎日のように現地とのやり取りを通して、現状把握と今後の見通しを分析しながら学生達には適切なアドバイスができるように心掛けています。

 

 

 

 

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