留学コンシェルジュ

よくある相談③ 今、行ける留学先はありますか? カナダ・公立編

前回の続きとしてリサーチ会社のランキングについて頼ることの利便性とリスクについて話していきたいと思います。

その利便性としては定量的な数字を比較することで容易に検討中の学校を比較することが出来ることが挙げられるでしょう。今回取り上げているFraser Instituteであればいくつかの項目が分かれて表記されていますが、留学生にとって興味深い項目は以下の点だと思います。

ESL: 英語を母国語としない生徒の割合

Special needs: 何かしら学習障害を持つ生徒の割合(ギフテッドを除く)

Average Exam mark: 共通試験の結果(学校単位)

Graduation Rate: 生徒の卒業割合

これらの数字を読み解くことである程度留学生を受け入れる体制のできている学校であるかどうか?を判断する指標をすることが出来ます。高校からのカナダ留学をする生徒で英語のサポートを必要としない生徒は稀であることを考えるとESLの生徒の割合のゼロの学校はその選定基準からは外れることになります。また、この割合が10%近くに及ぶ場合はその国籍比率についても実際に学校にコンタクトするなりして詳細について把握する必要があります。場合によってはある一定の国の生徒が多く在籍している可能性もあり、そういった場合は必ずしも留学生にとって理想的な環境といえない場合もあるからです。

共通試験の結果については端的にその学校の学力を表す指標となりますが、この数字だけに囚われると留学生の場合は特にですが1年目から高いパフォーマンスを発揮することは難しく、2年目、3年目で成績を上げていくことが目標と想定する日本の留学生の場合、むしろ学校の成績上位校よりも学習サポートの手厚い学校をセレクトした方が結果的にその生徒個人にとっては伸び代が大きい可能性もあります。それをこの数字を元に推定するのであればSpecial needsの割合が多いにも関わらずGraduation Rateの高い学校は学生に対するサポートが手厚いと言うことを示唆しているともいえます。しかしながら実情はやはり学校への直接的なアプローチと学校のスタッフとのコミュニケーションにおいてその子に合ったサポートを受けられる体制が整っているか?をリサーチすることが非常に大切になります。

リサーチ結果を元にある程度、ここの学校が持つ特徴を掴むことはできますが、日本における偏差値のような全国共通の数値換算をするシステムがない分、学校選びについて多角的視点から調べていく必要があるのがカナダのみならず英語圏における正規留学の特徴と言えると思います。

また、カナダの公立校では日本の大学のように必修科目と選択科目がありそれらを組み合わせて卒業単位数を満たすことで卒業ができるシステムとなっています。選択できる科目は学校によっても異なります、また仮に海外の大学への進学を考えているのであればAPコースと呼ばれているよりレベルの高い授業を自分の将来選考したい科目において提供しているかどうかについても学校をセレクトする上で一つのファクターとなりますし、IBプログラムを提供している学校を選択することも可能です。

ランキングから分かる定量的な比較だけではなく、特に留学生においてはそのサポートの手厚さや留学生に対する扱いに慣れている事、ESLの有無や留学生の国籍バランスなど、さらなるリサーチを持って学校をセレクトしていく事はカナダの公立校への留学を成功させるためにとても大切なステップとなるでしょう。

 

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